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『ザ・バットマン』ペンギンのスピンオフ、ティザー映像が米公開 ─ 2024年米配信決定、本格マフィアドラマの予感

https://www.youtube.com/watch?v=zAPifwlWBP0

DC映画『THE BATMAN―ザ・バットマン―』(2022)のスピンオフドラマ、「ザ・ペンギン(原題:The Penguin)」のティザー映像が米国で公開された。発表によると、本作は2024年にMaxにて米国配信予定だ(HBO Maxは2023年5月23日に「Max」としてリニューアルされる)。

本作はコリン・ファレル演じるペンギン/オズワルド・コブルポットを主人公に、『ザ・バットマン』の約1週間後から始まる物語。撮影は2023年3月に始まっており、今回のティザーは「現在撮影中(NOW IN PRODUCTION)」のテロップも含め、本編映像とメイキングによって構成された。

「こんなふうに考えることがある、“俺はどんな人生を望んでるんだ?”って。世界は俺たちみたいな連中のために作られていない。だから、自分のものだと思ったらすべて手に入れなきゃいけないんだ」。映像は水没したゴッサム・シティの様子とオズワルドの台詞から始まる。以前仕えていたカーマイン・ファルコーネ亡き今、オズワルドの立場は危ういのだ。

窮地にあるらしいオズワルドは、銃を片手に裏社会を再び歩み始める。「一度でもルールを破ったら、魚みたいにお前の内臓をえぐり出してやる」「自分が死んだ後から有名になって、いったい何の意味がある?」。相手に銃弾を連続で撃ち込んで笑う姿は、『ザ・バットマン』のややコミカルなオズワルドとはまるで別人のよう。彼は「ゴッサムの新たな王だ」とさえ宣言する。

「『ザ・バットマン』サーガの新章」との表記もあるように、本作はマット・リーヴスによるリアルなトーンを継承。『ゴッドファーザー』シリーズや「ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア」(1999-2007)などの影響も見て取れる、本格的なマフィアものとなりそうだ。シリーズは全8話構成で、物語は2025年公開『ザ・バットマン Part II(原題)』に繋がるという。

出演者にはペンギン役コリン・ファレルのほか、ソフィア・ファルコーネ役に『パーム・スプリングス』(2020)クリスティン・ミリオティ、犯罪王サルバトーレ・マローニ役で『プロミシング・ヤング・ウーマン』(2020)や「デクスター:ニュー・ブラッド」(2021-)のクランシー・ブラウン。

そのほか「マーベル ランナウェイズ」(2017-2019)のレンジー・フェリズ、「ハウス・オブ・カード 野望の階段」(2013-2018)のマイケル・ケリー、「エクスパンス -巨獣めざめる-」(2015-2022)のショーレ・アグダシュルー、トニー賞に輝く名優ディードル・オコンネル、「マーベラス・ミセス・メイゼル」(2017-)のマイケル・ゼゲンも出演する。

脚本・ショーランナーは「エージェント・オブ・シールド」などのローレン・ルフラン。第1話~第3話の監督を『ザ・ハント』(2020)のクレイグ・ゾベルが務める。製作総指揮にはルフラン&ゾベル&ファレルのほか、『ザ・バットマン』のマット・リーヴス監督とプロデューサーのディラン・クラークらが名を連ねた。

DCドラマ「ザ・ペンギン(原題)」は2024年に米Maxにて配信予定。日本を含む海外市場での配信時期は発表されていない。

Sources: Max, Variety

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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