Menu
(0)

Search

『ヴァチカンのエクソシスト』米Netflixで2位デビュー ─ 日本でもSNSの口コミで人気に火

ヴァチカンのエクソシスト

ラッセル・クロウ主演のホラー・アクション映画『ヴァチカンのエクソシスト』が日本でSNSを中心に注目を集めている一方、本国アメリカでも、Netflix配信上位にランクインを果たす静かなブームが巻き起こっている。

本国では2023年4月14日に劇場上映されていた本作は、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』の勢いに隠れ、国内累計は2,000万ドルと控えめな結果に終わっていた。(製作費1,800万ドルに対し、世界累計では日本を除いて7,600万ドルを稼いでいるので、収支は御の字である。)

劇場上映の後、8月16日よりNetflixで米配信を迎えた『ヴァチカンのエクソシスト』は、ストリーミングで人気を獲得。アメリカでの視聴ランキングではガル・ガドット主演『ハート・オブ・ストーン』に次ぐ2位を飾っている。米Comicbook.comによると、21日単日では1位を記録。また、グローバル・ランキングでも3位に食い込んだ。

プロデューサーのカッツはX(Twitter)で、「米国のみのリリースであるにも関わらず、最新の期間測定で全世界3位に食い込みました。世界配信されているNetflixオリジナル2作につけています。素晴らしいです。ストリーミングをしてくれた全ての人たちに限りなく感謝しています」とコメントしている。

『ヴァチカンのエクソシスト』(日本のファンの間では、略して“ヴァチクソ”と親しみを込めて呼ばれることもある)は、実在の祓魔師ガブリエーレ・アモルト神父の回顧録をベースに、アモルトとその若き相棒となるトマース神父が強大な悪魔との戦いに挑む作品。その娯楽性と、神父コンビのキャラクターがSNSでじわじわと評判を呼び、ファンアートが次々と投稿された。これが本作プロデューサーのジェフ・カッツの目に留まると、主演クロウの元にも話題が届いた。

本作は、日本のファンの熱量が本国の製作側に届き、国や文化を超えた相互的なやり取りが生まれた稀有な例としてSNS上の映画ファンの間でトレンドに。8月22日には、ホラー作品ながら“応援上映”が盛況のなか開催された。

当初は2週のみの予定だったという上映は5週以上続き、興行収入は10万ドル(約1,400万円)の見込みに対し、2億円超えのスマッシュヒットに。SNSでの人気が興収に好影響をもたらした事例の一つとなった。

あわせて読みたい

Source:Netflix

Writer

アバター画像
中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

Ranking

Daily

Weekly

Monthly