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『ザ・レイド』ハリウッドリメイク版、オリジナル権利者と決裂 ─ 新作企画に変更、タイトルは『ゼノ』に

ザ・レイド
Supplied by LMK 写真:ゼータ イメージ

『特攻野郎Aチーム THE MOVIE』(2010)のジョー・カーナハンが監督・脚本を手掛け、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)のフランク・グリロが主演を務めるザ・レイド』(2011)のリメイク企画が、事実上リメイク企画ではなくなったことがわかった。カーナハン&グリロが米Colliderのインタビューで明かした。

『ザ・レイド』は麻薬王が支配する高層ビルの、強制捜査に入ったSWAT部隊と、それを迎え撃つギャングとの死闘を描く物語。同作は東南アジアの伝統的格闘技シラットを駆使したノンストップアクションで話題を呼んだ。2014年には、松田龍平、遠藤憲一、北村一輝らが出演した続編『ザ・レイド GOKUDO』が公開されている。

このたびカーナハンは、リメイク企画を進める中で、『ザ・レイド』の権利を持っているXYZフィルムズと決裂したことを明かした。しかし、その後も『ゼノ(原題:Zeno)』というタイトルで企画は継続中で、脚本は以前から書き上げていたものをそのまま使用するとのことだ。新たなタイトルの由来は、本作に登場する主要人物の名前だという。

カーナハンはオリジナル版『ザ・レイド』と『ゼノ』の違いを尋ねられたところ、「私が執筆した脚本では、そもそも主人公たちはビルの中に入るつもりさえないのです。骨子は同じですが、全くの別物になっており、とにかく兄弟の話を描いています」と話している。出演者には大物俳優が出演交渉中で、悪役はグリロとカーナハンが大好きな俳優が演じるとのこと。本作の撮影は、カーナハンがメガホンを取り、グリロとメル・ギブソンが共演する新作映画『Leo from Toledo(原題)』の完成直後に始まるようだ。

『ザ・レイド』のリメイク企画は2011年頃から進められており、当初は製作会社Screen Gemsによって、『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』(2014)のパトリック・ヒューズ監督を起用する方針だったという。しかし2016年頃、オリジナル版を手掛けたXYZフィルムズに権利が戻ったことから、同社とカーナハン監督によって製作が行われることとなった。以前はオリジナル版を手掛けたギャレス・エヴァンス監督もプロデューサーに名を連ねていたが、2020年2月現在、『ゼノ』にも携わっているかは不明だ。

Sources: Collider, The Hollywood Reporter

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。