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『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』悪役俳優、マーベルのこだわりに不満?「メイクにここまで時間がかかるなんて」

マイティ・ソー/ダーク・ワールド
© 2013 MARVEL

映画『マイティ・ソー バトルロイヤル』が全世界で好評を集めるなか、思わぬところからマーベルへの不満が噴出してきた。
シリーズ前作『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』(2014)でダークエルフのリーダー・マレキス役を演じた俳優が、英BBCラジオで撮影当時を振り返って苦言を呈したのである。

クリストファー・エクルストン、メイク時間に不満

『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』の撮影について「最高の時間ではなかったと言わざるをえない」と述べたのは、マレキスを演じた俳優クリストファー・エクルストンだ。ドラマ『ドクター・フー』(2005)や『LEFTOVERS/残された世界』(2014-2017)などに出演した経歴の持ち主だが、彼が怒っていたのはメイクアップの時間だった。そう、マレキス役の特殊メイクには恐ろしい時間を要したのである……。

「最初の数日間は、だいたい7時間、8時間くらいかかりました。6時間半くらいに落ち着いたと思います。いずれにせよ、一日がかりの仕事でしたよ。」

クリストファーいわく、撮影中は朝4時に撮影現場を訪れ、その後メイクアップのために10時半まで椅子に座りっぱなしだったという。しかし何よりも彼が不満を感じているのは、「ここまでメイクに時間がかかるなんて知らされていなかった」ということなのだ。「マーベルは僕に対して不誠実だった」とすら言い切っているのである。

このエピソードを知ってから『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』でマレキスが目覚めるシーンを見てみると、その表情が、長すぎるメイクを終えた直後の顔つきに見えてきたりは……しないか……。

ちなみにクリストファーは、『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』出演で良かったところを問われると「お金、まさにそこですね」と答えている。少なくとも、メイクのために長時間拘束されたぶんはきちんと支払われたということだろうか?

なんとも言いづらい撮影秘話だが、マーベル・スタジオは各作品のメイクアップに鬼気迫るこだわりを見せることでおなじみだ。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズのガモーラやネビュラ、ドラックス、マンティスといった顔ぶれはもちろんのこと、『アベンジャーズ』のヴィジョンも丁寧なメイクアップの上にCGの補正が加えられることで、そのビジュアルを完成させているのである。

シリーズ最新作『マイティ・ソー バトルロイヤル』は2017年11月3日より全国の映画館で公開中。ヘラのメイクも大変だったのかな……。

Source: http://www.digitalspy.com/movies/thor/news/a843400/christopher-eccleston-marvel-dishonest-thor-the-dark-world/
© 2013 MARVEL

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。