高校生があばれ巨大ワニを撮ってTikTokでバズろうとするSNSホラー『Tik/Croc』製作へ ─ 『コカイン・ベア』の次はコレだ

大暴れする巨大ワニを撮影して、その全容をTikTokアカウントに投稿してバズろう。高校生がそんな危険なミッションに挑む現代的ソーシャル・メディア・ホラー映画『Tik/Croc(原題)』を製作会社Film Mode Entertainmentと映画スタジオJaggi Entertainmentが共同で製作することが分かった。米Deadlineが報じている。
現在、プリプロダクションに向けて進行中の本作は例年11月に開催される映画業界向けのイベント、アメリカン・フィルム・マーケットに出品予定。『ドント・ウォーリー』(2018)などに出演したライアン・メハリーと、『ジャングル ギンズバーグ19日間の軌跡』(2017)などの出演したヤスミン・カシムと、ともに俳優の2人がペンを執っている。キャストや監督については近日中に発表されるようだ。
現在公開されているポスターでは、いかにも獰猛そうな黒いワニと、歯の間から女性と思われる手が覗いている。あたりに広がる血の海には、女性のものであろうスマートフォンが落下しかけており、これはストーリーの行く先を示唆するものだろうか。キャッチコピーの「SNAP, SHARE, SURVIVE(撮って、シェアして、生き残って)」は、まるでロマンティックコメディ映画『食べて、祈って、恋をして』(2010)の原題『Eat ,Pray, Love』のようなキャッチ―さと語呂の良さもあるが、不吉な予感を漂わせている。
Film Mode Entertainment代表兼、エグゼクティブプロデューサーを務めるクレイ・エプステインは本作を「古典的な愛されるジャンルに、ソーシャルメディアが世界にもたらした魔法と大混乱を含めた新鮮なものになる」とコメント。また、ガンギマりのクマたちが人間を襲う前代未聞の問題作『コカイン・ベア』の成功に裏付けられた若い世代の観客たちを魅了するものになるだろうと言及している。
古くは『ジョーズ』(1975)から『MEGザ・モンスター』(2018)まで動物パニック・ホラーは盤石なジャンル。そこに、ソーシャルメディアで富や名声を獲得しようとする人間の心理という現代的なテーマが加わって生まれる騒動に期待したい。撮影はオーストラリア・クイーンズランドにて行われる予定だ。
Source:Deadline