『タイタニック』Netflix米配信開始に「事故を利用している」と批判の声 ─ 同様のケースは日本の地上波放送でも

ジェームズ・キャメロン監督の名作映画『タイタニック』がNetflixにて2023年7月1日より配信開始となる。タイタニック号探索ツアー中に5人が死亡した潜水艇の事故直後とあって、不謹慎であるとの意見が登場したことが話題を集めている。
この事故では、米企業オーシャンゲート・エクスペディションズが運営する英豪華客船タイタニック号の残骸を見るツアー中、潜水艇「タイタン」が行方不明となった後に乗客乗員5名全員が死亡したもの。折しもNetflixで7月1日より『タイタニック』が米配信に加わることで、Netflixはこの事故を利用しているとの批判の声があがった。
Twitterでは、とある海外ユーザーが「Netflixはこのタイミングで良識の限度を超えている。タイタニック号探索の悲惨な事故で人が亡くなっているのに、その瞬間を利用して視聴者を集めようだなんて、不愉快極まりない」と嫌悪感を示している。
業界筋の見方として、これは単なる偶然であると米Varietyは伝えている。配信ライセンス契約は数ヶ月を要するため、当然ながらNetflixがこの悲劇を即座に利用しようと考えたわけではないというものだ。
なお、米Netflixではこの7月に100作近くの作品が追加されることになっており、『タイタニック』はそのうちの1作。Netflixが事故を受けて『タイタニック』を特別に配信ラインナップに加えたわけではないことは、ここにも明らかだ。
同様の事例は日本でも起こっている。フジテレビは土曜プレミアム枠にて、6月24日と7月1日の2週にわたって『タイタニック』を地上波放送。これは事故発生前である5月末の時点で伝えられていたもので、放送は予定通り行われたが、やはり一部での「不謹慎だ」との批判は避けられなかった。
24日の放送前には「本日の土曜プレミアム『タイタニック』前編では潜水艇探査機のシーンが含まれています。ご懸念のある方はご視聴をお控え下さい」と注意喚起のテロップが挿入されたほか、番組のWebサイトでは「タイタニック号見学ツアー中の潜水艇で乗客乗員が死亡する事故が発生しました。犠牲となられた方々に心より哀悼の意を表します」との文が添えられている。
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