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【解説】『スター・ウォーズ / 最後のジェダイ』予告編第1弾、ファースト・オーダー進撃の地、塩の惑星“クレート”初登場!

現在開催中の公式ファンイベント「スター・ウォーズ・セレブレーション オーランド2017」でついに投下された『スターウォーズ/最後のジェダイ』の予告編第1弾。もうご覧になりましたか? 『フォースの覚醒』の予告編が公開された2015年と同様、他の映画予告編とは趣を異にする「どんなストーリーかまったく予想できない」予告編でしたね。世界中のファンが、さぞ大きな喜びともどかしさを同時に味わったことと思いますが、驚くほど情報量の少ない映像から、現時点で読み取れることを順番に見ていきましょう。

『最後のジェダイ』予告編を解説!

物語は『フォースの覚醒』の直後、ルーク・スカイウォーカー(マーク・ハミル)がいた、ジェダイ寺院のある島アク=トゥーから幕を開けるようです。

おそらくはフォース修行中のレイ(デイジー・リドリー)。歴代最高の資質を持つと予想される彼女が、フォースを完璧にコントロールできるようになったら、森羅万象を思いのままに操れるようになるのかも……そんなことを予感させるショットです。

「何が見える?」というルークの問いかけに対して、「光」と答えるレイ。その言葉とオーバーラップする、おそらくレイア・オーガナ将軍(キャリー・フィッシャー)の後ろ姿。場所は『フォースの覚醒』に登場した惑星ディカーのレジスタンス基地ではなく、戦艦のブリーフィング・ルームのように見えます。

「闇」というレイの言葉とともにこれまた、衝撃的なショットです。砕かれたダース・ベイダーのマスク。前作ではカイロ・レン(アダム・ドライバー)が大事にしてましたが、父であるハン=ソロ(ハリソン・フォード)を殺害してダークサイドの力を増したであろうアイツが、「俺は祖父をも超えた!」とばかりにぶっ壊したのかもしれません。

[追記 2017/4/15 21:13]
(※コメントのご指摘によると、これはベイダーのマスクではなくカイロ・レンのマスクとのこと。確かに、よく見ると特徴的な鉢金の三本ラインが見て取れるような気がします。カイロ・レンのマスクはスターキラー基地の通路に置きっ放しだと思っていたのですが、スペアがあったんですね。とすると、この段落は全て言いがかりということに。こちらにて訂正させていただきます)

これが今回の予告編で一番謎めいたショット。まずどこかの暗い空間に、粗末な本棚、そしてそこに置かれた数冊の本が見えます。

そして「バランス」というレイの声と共に映し出される、古い本のページ。そこにはジェダイ・オーダーのシンボルが。「フォースにバランスをもたらす」とはどういう意味か……。単純にジェダイがダークサイドを倒すこととは違う答えが用意されていそうなイメージでした。

本格的にライトセイバー修行中のレイちゃん。頑張って!

画面奥へ飛ぶ戦闘機が攻撃を受けています。この戦闘機はシリーズ初登場です。一瞬で分かりづらいですが、画面奥に、おそらくファースト・オーダー軍でしょう、AT-ATの横隊が見えます。ということはやられてるのはレジスタンス機なのでしょう。

煙幕の色などから前のショットの続きだと思いますが、『フォースの覚醒』タコダナの戦いを彷彿とさせるレジスタンス機の編隊。AT-ATの大群と戦うなら、煙幕はともかくもっと高度を上げた方がいい気もしますが、注目したいのはこの戦闘が行われている場所です。

エンターテインメント・ウィークリー誌のインタビューで、ライアン・ジョンソン監督は、この惑星が「クレート」という名前であると語っています。地表を覆うのは白い塩、そこには廃棄された共和国の基地があるのだとか。しかも監督いわく、この場所は「劇中で重要な役割を果たす」といいます。何が理由で、このような大規模な戦闘が行われているのか知る由もありませんが、何かと『エピソード5/帝国の逆襲』ぽくなるのではないかと噂される本作。『帝国の逆襲』の序盤、氷の惑星ホスでの戦いで、一時は共和国反乱軍に押されていた帝国軍が、その圧倒的戦力を反乱軍に見せつけていました。クレートの大地の色は旧作に捧げられたオマージュか、ダークサイドの躍進は“白い大地”の上で再び繰り返されるのか、注目のポイントです。

まだ寝てんのかい! カイロ・レンにザッパリいかれた傷はやはり深かったようで、医療用カプセル内からの登場です。というかフィン(ジョン・ボイエガ)のカットはこれだけです。このまま『パッセンジャー』みたいに冷凍睡眠して旅に出そうな安らかな寝顔です。起きてー!

お、出ましたレジスタンス最強のパイロット、ポー・ダメロン(オスカー・アイザック)とBB-8のコンビ。アポカリプスのメイクがないとやはり男前です。攻撃を受けている拠点の廊下を駆けて行きます。

『最後のジェダイ』でも“ポー無双”が見れるのかと思いきや、出撃直前に爆破されるポーの黒いX-Wing。ポーの安否が気遣われるところですが、BB-8が傍にいるのが、「大丈夫フラグ」のような気がしないでもありません。

TIEファイターをすり抜けて、攻撃速度で飛翔するミレニアム・ファルコン。中にはレイとチューバッカが乗ってんのかな? ちなみに、チューイは予告編第1弾にはついに登場しませんでした。

親しい人の危機でしょうか。ライトセイバーを抜いたまま鬼気迫る表情で走るレイ。ライトセイバーの光刃は青のままです。しかし怒りに任せてフォースを使ったら危ないよ!『エピソード2/クローンの攻撃』のアナキンを思い出して!

そしてやっと登場、カイロ・レン。ベイダー様のマスク割ったのお前だろ(※あれはカイロ・レンのマスクという説が濃厚です。)右目の上にレイにつけられた向こう傷が見えます。悪役として迫力を増した感のある彼の活躍が、新シリーズの命運を握るといっても過言ではありません。

炎上するジェダイ寺院。手前にいるのはルークとR2-D2でしょう。おそらく過去の場面ですが、『スター・ウォーズ』ではシリーズの伝統として、いわゆる「回想シーン」を使わないという不文律があります。よってこれは、ルークのフラッシュバックなのではないかといわれています。

前のショットと関係してそうですが、画面をよく見ると散らばっているのはX-Wingの残骸。画面左上にはハンガー出口のフレームが見えるので、これは先ほどのポーの戦闘機が破壊されたシーンの後の場面と考えられます。煙の奥から出てくるのはキャプテン・ファズマ(グェンドリン・クリスティー)。ダストシュート内でぺしゃんこにされて、スターキラーと共に宇宙の塵になったと思ってましたが、見事生存が確認されたわけです。

スペースバトル。カラーリングと形状からおそらくレジスタンス軍の戦艦と、それを縫うようにして飛ぶA-Wing、さらにX-WingとTIEファイターの姿が確認できます。

「ジェダイの終わりの時だ」……なんてこと言うんだルーク!目を覚ませ!と世界中のSWファンが唖然として予告編は終了です。

いかがでしたでしょうか。新情報盛りだくさん!というわけにはいかなかった予告編第1弾では、まだストーリーもキャラクターもその大部分がヴェールに包まれたままです。予告編を見る前と見た後で、物語について言えることがたいして増えていないというね……。そうか、また今年もなのか、また眠れない日々を過ごせと言うのか。あと数年、これが毎年続くかと思うと体と心臓が持つか真剣に心配になってきましたが、何を言おうが次の情報を大人しく待つほかないのがファンの辛いところです。

『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』は2017年12月15日公開予定です。

Source: http://www.slashfilm.com/star-wars-the-last-jedi-trailer-breakdown/
http://ew.com/movies/2017/04/14/star-wars-rian-johnson-last-jedi-planet/
Eyecatch Image: https://www.youtube.com/watch?v=zB4I68XVPzQ
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Writer

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アクトンボーイ

1977年生まれ。スターウォーズと同い歳。集めまくったアメトイを死んだ時に一緒に燃やすと嫁に宣告され、1日でもいいから奴より長く生きたいと願う今日この頃。