『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』なぜルークのライトセーバーは●●だったのか?ヒントはカイロ・レン、監督が語る

映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』は、前作『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015)のラストシーンでレイが惑星オクトーを訪れた、まさにその直後から始まる。『エピソード5/帝国の逆襲』(1980)で失われたルーク・スカイウォーカーのライトセーバーが、ついに彼自身の手へと返されるのだ。
本作の脚本・監督を務めたライアン・ジョンソンは、この「ルーク・スカイウォーカーのライトセーバー」についての疑問に、米IGN誌にて回答している。

ルークの幻影、なぜ青いライトセーバーを持っている?
映画のクライマックスで、レジスタンスは撤退戦の末に惑星クレイトへと逃れる。カイロ・レンを新たな最高指導者とするファースト・オーダー軍は、さらなる猛攻を加えて、ついにレジスタンスを壊滅へ導こうとするのだ。しかし、そこにルーク・スカイウォーカーが姿を見せる。ただ一人でファースト・オーダー軍の前に出ていった彼は、カイロと一騎打ちの末、自身がフォースによる幻影であることを示すと姿を消してしまった。二人の対決のさなか、レイアやフィン、ポー・ダメロンたちは窮地を脱することに成功する。
カイロと幻影のルークが対峙する時、ルークの手に握られていたのは、映画の冒頭で彼が一度は投げ捨てた青いライトセーバーだった。なぜルークは『エピソード6/ジェダイの帰還』(1983)で操っていた緑色のライトセーバーではなく、この青いライトセーバーを使っていたのだろうか?
この疑問に対してライアン監督は、「ルークはこの幻を、カイロに最大限の影響を与えられるように作っているわけです」と解説する。
「カイロの弱点は激しい怒りにある、とルークは知っています。だから彼は、カイロが寺院で最後に見た姿のように自分自身を少し若返らせて、そしてカイロの祖父(アナキン・スカイウォーカー)のライトセーバーを持ってくるんですよ。(『フォースの覚醒』で)レイに向かって“そのライトセーバーは私のものだ!”と叫んだ、あのライトセーバーです。」
ルークの読み通りであろう、カイロは怒りに身を任せてルークを斬ろうとする。そこで彼は、目の前にいるかつての師匠が幻影にすぎないことを理解するのだった。
しかし、そういえば、青いライトセーバーはスノークの部屋で真っ二つになっていたはずだ。カイロからしても、それをルークが持っているはずはないのでは……?
「観客からすれば、確かにライトセーバーは真っ二つになりましたよ。ただ、カイロは目もくらむような光を見て、それから意識を失ってしまった。それにレイは、彼が目覚める前にライトセーバーを持ち去っているわけです。みなさんがそこを掘り下げて、真相を知りたいというのなら……カイロはライトセーバーに何が起こったのかを100%理解していなかったんだ、と言うほかありませんね。」
こうしてライアン監督はIGN誌の(ややいじわるな)質問に答えてみせたわけだが、気になるのは、結局真っ二つになってしまった青いライトセーバーが『エピソード9(仮題)』でどうなるのかということだ。アナキンからルーク、そしてレイへと手渡されたライトセーバー、まさかそのまま壊れたままにはしておかれないだろう。
映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』は2017年12月15日より全国の映画館にて公開中。
Source: http://www.ign.com/articles/2018/01/10/why-did-luke-skywalker-use-a-blue-lightsaber-against-kylo-ren-in-star-wars-the-last-jedi
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