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『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』Rotten Tomatoesでシリーズ屈指の高評価 ― 『帝国の逆襲』に並ぶ傑作となるか

https://www.rottentomatoes.com/m/star_wars_the_last_jedi スクリーンショット

映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』が、米国の映画批評サイトにて異例の高評価を獲得している。
辛口のレビューが数多く寄せられ、映画の完成度を測るひとつの指標とされる米Rotten Tomatoesにて、『スター・ウォーズ』史上最高のスコアを獲得しての初登場を飾ったのだ。

批評家の採点を反映する「トマトメーター」において、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』は96%フレッシュを初登場時に獲得。当時の平均点は10点満点中8.3点だったという。これは『エピソード5/帝国の逆襲』(1980)の94%フレッシュをしのぐ数字だったわけで、ルーカスフィルムの自信のほどがさっそく証明された形といえるだろう。

もっとも、この初登場以降『最後のジェダイ』のトマトメーターにはさっそく変動が生じている。2017年12月13日12時現在は94%フレッシュに下落しており、『帝国の逆襲』と並ぶ数字となっているのだ。平均点は変わらず8.3点で、156件のレビューのうち146件が本作を肯定的に評価している。
前作『フォースの覚醒』(2015)が93%フレッシュに落ち着いているため、ここから『最後のジェダイ』がどのような数字の推移を見せるかが重要だ。うまく粘れば、まさしく『帝国の逆襲』に並ぶ結果を示すことができるのである(ちなみに2016年『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』は85%フレッシュ)。

なお本作は、同じく12月13日時点で、Rotten Tomatoesの定める条件を満たして「認定フレッシュ(Certified Fresh)」を獲得している。

Rotten Tomatoesと『スター・ウォーズ』

『最後のジェダイ』がRotten Tomatoesにていかなる成績を収めるか、それがどんな意味を持つのかを確かめるために、ここで12月13日時点での『スター・ウォーズ』過去作品のスコアを確認してみることにしよう。

軒並み高評価を獲得しているのがオリジナル3部作で、『エピソード4/新たなる希望』(1977)は93%、『エピソード5/帝国の逆襲』は94%、そして『エピソード6/ジェダイの帰還』(1983)がやや下がって80%フレッシュだ。観客からの評価を表すスコアは、順番に96%、97%、94%という数字を示している。

ジョージ・ルーカスが自ら手がけたプリクエル3部作は、このサイトでは厳しい扱いを受けている。『エピソード1/ファントム・メナス』(1999)は55%、『エピソード2/クローンの攻撃』(2002)は66%、『エピソード3/シスの復讐』(2005)は79%フレッシュだ。ただしそれ以上に辛口だったのは観客たちで、順番に59%、57%、65%というスコアを記録。批評家の評価とわずかに逆転したのが『ファントム・メナス』というのは意外にも思われるが……?

なお先に触れた通り、『フォースの覚醒』は93%、『ローグ・ワン』は85%フレッシュを獲得。観客スコアもそれぞれ89%、87%と高い数値に落ち着いている。

果たして『最後のジェダイ』は、批評家・観客の双方から『新たなる希望』『帝国の逆襲』『フォースの覚醒』に並ぶ支持を得ることができるのか。その全貌解禁は、いよいよ間近に迫っている。

映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』は2017年12月15日より全国ロードショー

Sources: http://comicbook.com/starwars/2017/12/12/star-wars-the-last-jedi-rotten-tomatoes-96-percent/
https://www.rottentomatoes.com/m/star_wars_the_last_jedi
https://www.rottentomatoes.com/franchise/star_wars_saga
Eyecatch Image: https://www.rottentomatoes.com/m/star_wars_the_last_jedi スクリーンショット

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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