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『スター・ウォーズ』スノークの正体、新たな手がかりが判明 ― 『最後のジェダイ』関連書籍より

映画『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015)で初登場した、ファースト・オーダーの最高指導者スノーク。フォースのダークサイドに属し、すさまじい能力で一同を統率する彼の正体はいったい何者なのか……。シリーズのファンが様々な推測を寄せる中、最新作『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』の関連書籍にて、その新たな手がかりが判明した。

注意

この記事には、映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』のネタバレが含まれています。

©Walt Disney Studios Motion Pictures ©2017 & TM Lucasfilm Ltd. 写真:ゼータ イメージ

未知領域(アンノウン・リージョン)のナビゲーター

米国にて発売されている『最後のジェダイ』の関連書籍“Star Wars The Last Jedi The Visual Dictionary”(邦訳版『スター・ウォーズ 最後のジェダイ ビジュアル・ディクショナリー』実業之日本社、2018年1月19日発売)には、スノークや護衛係プレトリアン・ガードらに関する詳細な図解と記述が収録されている。

このたびスノークの正体について推測を深めうる手がかりとなったのは、紫色のヴェールに身を包んだスノークの側近、アテンダンツ(Attendants)に関する説明だ。劇中では明かされない出自について、同書にはこのように記されている。

スノークの従者には、未知領域(アンノウン・リージョン)にて生まれた、物言わぬ異星人の航法士も存在する。この巨大な下僕たちが古びたハイパー・スペース航路を開かなければ、帝国軍の生き残りたちは、未知の領域へと逃れることなく命を落としていただろう。スノークの謁見室にある望遠鏡は彼らによって設計、運用されているものである。

未知領域とは、アウター・リムの外側に広がった、未だ人間の到達していない場所や知られざる秘密の眠る領域のこと。かつて力を失った帝国軍の一部勢力は、未知領域へと逃れて軍事政権を樹立し、のちにファースト・オーダーとして暗躍するに至った。最高指導者スノークは、未知領域にて側近に加えたアテンダンツを「なくてはならない人材」として伴い、その勢力を拡大していったのだろう(アテンダンツは非常に高い知能を有し、多次元にまたがる演算が可能だという)。しかし、スノークが帝国軍の残党として未知領域へ逃れた人物なのか、そもそも未知領域に出自を持つ人物なのかを判断する根拠は今のところ存在しない

なお“Star Wars The Last Jedi The Visual Dictionary”には、スノークの背景に関係するとみられるデータがもうひとつ記されている。スノークの身につけている指輪には、惑星ムスタファーの地下墓地で採掘された黒曜石が確認できるのだ。ダース・シディアスの秘密施設であり、ダース・ベイダーの住まいであったムスタファーをスノークが訪れていたのか、あるいは彼と近い位置の人間がムスタファーに出入りしていたのか。いずれにせよ何らかの接点があることは確かとみられる。
ただし同書にて、スノークは「シスではない」と明言されていることも見落としてはならない。スノークを演じたアンディ・サーキスが、英Empire誌にて「スノークはパルパティーンよりも邪悪」だと語っていたことも……。

しかしながら、こうした数多の手がかりと謎を残しながら、スノークは『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』にて正体や過去を一切明かさないまま絶命してしまった。ライアン・ジョンソン監督は劇中でこれらの要素を示さなかった意図を明かしているが、いずれスノークの真実がなんらかの方法で描かれる可能性はあるはずだ。今後の物語、そしてメディア展開からは一層目が離せない。

映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』は2017年12月15日より全国の映画館にて公開中
なお、書籍『スター・ウォーズ 最後のジェダイ ビジュアル・ディクショナリー』は実業之日本社より2018年1月19日発売。

[参考文献]
Pablo Hidalgo, Star Wars The Last Jedi The Visual Dictionary, London, DK Children, 2017

Source: https://www.empireonline.com/movies/news/star-wars-exclusive-new-image-supreme-leader-snoke/
©THE RIVER

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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