「THE LAST OF US」アビー役、ゲーム版の悪質ファンからの危害を懸念して撮影時に警備スタッフを増員していた

同名ゲームの実写化ドラマ「THE LAST OF US」シーズン2にて、主要キャラとなるアビー役を演じるケイトリン・デヴァーに対し、撮影現場での安全を守るために警備スタッフが追加されていたそうだ。同じくシーズン2より登場するディーナ役を演じるイザベラ・メルセードが、Podcast番組出演時に明かした。
「THE LAST OF US」は、寄生菌の感染爆発によって文明が崩壊した世界で、生存者のひとり・ジョエルと、寄生菌の抗体を持つ少女・エリーの危険な旅路を描く物語。ドラマ版ではジョエルをペドロ・パスカルが、エリーをベラ・ラムジーが演じている。
ドラマのシーズン2はゲーム版第2作『The Last Of Us Part II』に基づく物語となる予定だが、アビーはゲームの発売当初から複雑な人間性ゆえファンから賛否両論を呼んだキャラクターだ。ドラマ版におけるアビーの役柄は、 「熟練した兵士であり、自分が愛した人々のため復讐を果たそうとするにつれ、その白黒の世界観が覆されていく」と説明されているが、ゲーム版のアビーを嫌う悪質なファンから危害を加えられるリスクを案じて、デヴァーには追加の警備スタッフが付けられることになった。
番組ホストから「ケイトリンが、アビーを演じることで、ヘイトを向けられたのではないかと心配です」と問われると、メルセードは顔をしかめながらコメントしている。
「世の中にはおかしな人がいるものですね。実在の人物じゃないアビーを実際に、本当に嫌っている人がいるのですから。もう一度言いますけど、実在の人物じゃないんですよ。ケイトリンは撮影する段になって、安全のために警備のスタッフを追加する必要があったんです。」
ゲーム版でアビーの声を務めたローラ・ベイリーは、アビーを嫌うファンから批判の域を超えた、深刻な脅迫被害に晒されていたことを告白している。ゲーム開発会社の「Naughty Dog」もベイリーに賛同する声明を発表したものの、ベイリーは当時生まれたばかりの息子への脅迫も受けたと後に振り返っている。「すごくつらかったし、公の場から距離を置こうと教えられました」とベイリー。こうした危険が、デヴァーにも及ぶのではないという懸念のもと取られた措置なのだろう。
メルセードも、この度の事態に胸を痛めているが、「ケイトリンにエミー賞を与えてほしいです。ベラとケイトリンがどれだけ素晴らしいか、皆さんが見られることにとてもわくわくしています。」とデヴァーの演技を讃えている。
「THE LAST OF US」シーズン2は2025年に米HBOおよびMaxにて放送・配信予定。
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Source:Happy Sad Confused