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【ネタバレ】『The Last of Us』衝撃の結末についてジョエル役声優が持論を述べる「自己中心的」

The Last of Us Part II(使用可)
©Sony Interactive Entertainment LLC. Created and developed by Naughty Dog, LLC.

傑作サバイバルアクションの決定版『The Last of Us』が発売されてから早くも7年の月日が経過した。主人公ジョエルの衝撃的な行動を巡る展開について、声優を務めたトロイ・ベイカーStealthOptional.comにて語っている。

この記事には、『The Last of Us』のネタバレが含まれています。

『The Last of Us Part』について振り返るところから始めたい。本作は謎の感染爆発によって荒廃したアメリカを舞台にした作品。ある日、娘を失い悲しみに暮れていた主人公ジョエルは、寄生菌の抗体を持つ少女エリーをレジスタンス組織「ファイヤーフライ」に送り届けるという運搬任務に繰り出すことになる。最初こそ、一定の距離感を保ちながらエリーと接していたジョエルだが、秩序が崩壊し危険に満ちたアメリカ横断の長旅を乗り越えていく中、 次第に亡くなった娘と重ねるようになり、 実の親子のような関係へと絆を深めていく。

様々な危機を残り越えて、ジョエルはエリーを「ファイヤーフライ」が居る病院に送り届けることに成功。しかし、抗体を作る代償としてエリーの命を捧げなければならないことを知らされる。エリーは意識を失っている為、自分の身が捧げられることを知る由もない。人類を救うのか、それともエリーを救うのか。苦渋の選択を強いられたジョエルは、罪の無い「ファイヤーフライ」の人間たちを皆殺しにしてまで、エリーを救うという究極の決断を下すのだった……。

この度、誰もが度肝を抜かれた行動についてトロイ・ベイカーは、「ジョエルは世界を救うことが出来たと、誰もが解釈しているような気がしてなりません。ただ私の意見としては、彼は実際に世界を救いました」と持論を述べている。「彼にとって少女こそ世界だったので。彼女を救えなければ、彼にとって世界を救う価値は無かったのです」。決断を遊び手に委ねるべきだったという意見に対しては、これ以外の行動をジョエルが取ることは無かったと率直な意見を伝えている。

私たちが思い付く限りで最も正直な行動だったと言えるでしょう。道徳的ジレンマが真に捉えられていたと思います。“私は罪の無い人間を殺せるのか?”と。現実、ジョエルは世界を救うことは出来ませんでしたが、少女を救うことには成功しました。他の少女が犠牲になると聞いていた場合、行動しなかったかもしれませんね。」

自分に正直な行動を取ったジョエルだが、エリーに対しては正直な言葉を発することは出来なかった。本編で病院から逃げ出した車中、意識を取り戻したエリーに状況について訊かれたジョエルは、他にも抗体を持つ人間が存在したと見え透いた嘘を吐いてしまう。その後、ジョエルは真実を明かすことはなかった。彼女に責任を負わせない為なのか、凶暴とも言える自分自身の行動を知られたくない為なのか、あるいは両方だろう。ジョエルの言動について、トロイ・ベイカーは「最も自己中心的」としながら、「ただ、決して正しくなかったという意味でもありません……」と自身の見解を述べている。

「ファイヤーフライを殺したこと自体は道徳的に異常なことではありません。本当に異常だったのは、エリーに嘘を付いたことでしょう。これが彼の罪です。彼は彼女に正直であるべきでした。ただ、理解は出来ます。彼は怯えていたと思うので。ただ、どちらにせよ、彼女を失っていましたよね?ファイヤーフライに彼女を渡しても彼女は殺されてしまいますし、彼が正直に事の経緯を話しても彼女は離れてしまいますし。」

『The Last of Us』から5年後を舞台にした『The Last of Us Part II』は現在発売中。

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Source: StealthOptional.com

Writer

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。

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