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【ネタバレ】「THE LAST OF US」第7話のショッピングモール&ゲーセン、徹底したセット制作こだわりの裏側が語られる

The Last of Us
Photograph by Liane Hentscher/HBO

この記事には、「THE LAST OF US」第7話『残されたもの』のネタバレが含まれています。

The Last of Us
Photograph by Liane Hentscher/HBO

ドラマ「THE LAST OF US」第7話はこれまでのエピソードと異なり、同名ゲームの追加エピソード『Left Behind -残されたもの-』をカバーする物語となった。第6話ラストで何者かに刺されたジョエルをどうにか救おうとするエリーは、ふと彼女の人生において最も幸せで、最も悲しい一夜を思い出す。

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時は、エリーがFEDRAの訓練生だった時代に遡る。エリーは密かに好意を抱く親友ライリーに誘われ、ふたりで廃墟となったショッピングモールに忍び込む。電気の通ったモールを初めて見たエリーは、思わずその美しさに感動。ふたりは店舗を覗いたり、メリーゴーラウンドに乗ったり、アーケードゲームで対戦したりと最高の時間を過ごすが、最後には感染者に襲われ、噛まれてしまう。これをきっかけにエリーは自分に免疫があることを知るが、愛するライリーとは永遠の別れになるのであった。

The Last of Us
Photograph by Liane Hentscher/HBO

セットを手掛けたパイーノによれば、このショッピングモールのコンセプトは「デートの夜」。エリーにとって、パンデミック前の世界を目の当たりにする瞬間だったと語る。アメリカのモールでお馴染みのパンダエクスプレス、フットロッカー、ヴィクトリアズ・シークレットといった店が登場するが、これらはすべて制作チームが選んだもの。実際に20~25店舗ほど制作したという。「我々はこれらの店舗を選び、制作することができました。店のロゴを使うことができてよかったですし、高級店やその背後にある意味を考えて遊ぶことができました。ゾッとするようなアメリカンガールの店を作るのは、すごく楽しかったです」。

また、撮影地のカナダ・カルガリー内でモールを探すにあたり、パイーノは自身が若い頃に通ったアメリカの巨大モールと同じ雰囲気をもつ場所を探したという。

「私は70年代の子供だったのですが、モールは神殿のようなものでした。広さは、フットボール場10面分ぐらい。そこで多くの時間を過ごし、ゲームセンターにも行ったものです。だから、そういう場所を見つけたいと思っていました。そして廃墟になったモールを見つけたのですが、そこは解体され2階もありませんでした。屋上や店舗は制作しましたが、(エリーが)バルコニーから見た光景はすべてCGIで作っています」。

続いて劇中のゲームセンターは、ゲーム版にも登場した“Raja’s Arcade”を再現。第7話に隠された小ネタの中でも、“Raja’s Arcade”が最大のイースターエッグだという。内装は他のゲームセンターを参考にしつつも、できる限りゲームに忠実に再現することを意識したようだ。

「ゲームに登場する名前をコピーし、外観も真似しています。『フロッガー』、『テトリス』、『モータルコンバット』などのゲームを通して、少しレトロな雰囲気を出しました」。なお、共同クリエイターのクレイグ・メイジン&ニール・ドラッグマンの要望で、アーケードゲームはすべて実際に動作するようにしたという。

また、メリーゴーラウンドは別のモールとレンタル契約を結び、解体してセットまで運び込んだそう。エリー&ライリーが実際に乗るシーンで「幻覚的な雰囲気を盛り上げるため」、追加で反射パネルを配置したと説明する。その結果として、終末世界であることを忘れるような、光り輝くシーンに仕上がったといえるだろう。

The Last of Us
Photograph by Liane Hentscher/HBO

Source:Variety

Writer

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KyokoKyoko Okajima

アメリカ留学、大手動画配信サービスの社員を経て、ライターに転身。海外ドラマが大好きで、永遠のNo.1は『ブレイキング・バッド』と『ベター・コール・ソウル』。

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