『The Last of Us Part I』は「新旧両方のプレイヤーへのラブレター」、クリエイターがリメイクへの想い語る

サバイバルアクションゲームの決定版とも称された『The Last of Us』が、PlayStation 5 フルリメイク版として蘇った。オリジナル版を忠実に再現しながら、最新技術を最大限に活かして映像をさらに進化させ、ゲーム性も格段に向上させた『The Last of Us Part I』は、既存のファンをはじめ、新規にとってもたまらない一作となっている。
『The Last of Us』は、2013年にPlay Station 3向けにリリースされたのち、2014年にはPlay Station 4 リマスター版が発売された。PS4版との比較映像からも明らかのように、PS5版の映像はより美しく鮮やかとなっており、心揺さぶる物語をさらに没入感あふれるものと化している。
「既存のプレイヤー、新しいプレイヤー、その両方に向けた作品」と、Polygonのインタビューにフルリメイク版への想いを語ったのは、本作のクリエイティブ・ディレクターであるショーン・エスケイグだ。「『The Last of Us Part I』はシリーズ、ファン、そして私たち自身へのラブレターです」とコメントしており、フルリメイクすることへのプレッシャーを抱えながらも、オリジナルゲームを愛する人々に捧げる作品としても精魂を傾けたことを明かしている。
1作目は当時最高峰の技術で開発されたが、9年以上の月日が経過していることからも、リマスター化されたとはいえ今となっては古びた部分もある。一方、2020年に発売された世界待望の続編『The Last of Us Part II』では、衝撃の物語が息を呑む映像と共に紡がれた。エスケイグはフルリメイク版の目標として、このギャップを新規の遊び手に感じて欲しくなかったと語る。「新しいファンには、テクノロジーやビジュアルに大きな違いを感じずに、『Part I』と『Part II』をつづけてプレイしてもらいたいと強く考えていたんですよ」。
『The Last of Us』といえば、“攻めるか、守るか”の選択を常に迫られながら物語を進めていくサバイバルアクションゲーム。その選択は時に残酷なものであり、このゲームならではのシネマティックかつシームレスに紡がれる映像と物語を通して、プレイヤーはキャラクターたちの目線に立って体験していくことになる。
そんなゲームの核となる体験を忠実に再現しつつ、「私たちの芸術的能力、最新の技術的進歩を全てを駆使して、このゲームのあらゆる側面を強化、向上させたいと思ったんです」とエスケイグ。まさしく誰もが望むフルリメイクとして、開発陣は誠心誠意に作品と向き合ったというわけだ。
ゲーム『The Last of Us Part I』は発売中。
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Source:Polygon