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トム・ホランド、再びタップダンスのレッスンに挑む ─ ミュージカルの伝説、フレッド・アステア役のため

Fred Astaire フレッド・アステア Tom Holland トム・ホランド
Photo by Studio publicity still https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Astaire,_Fred_-_Never_Get_Rich.jpg|©THE RIVER |Remixed by THE RIVER

『スパイダーマン』シリーズでおなじみのトム・ホランドが、ミュージカル映画の伝説的俳優フレッド・アステアを演じるにあたり、久々にタップダンスのレッスンに取り組む。米Varietyの取材にて明かした。

フレッド・アステアの伝記映画(タイトル未定)でトムが主演を務めるというニュースは、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』のプロモーションにて本人が認めたもの。このたび、「フレッド・アステア役のためにどんなトレーニングをするんですか?」との質問を受け、トムはこう応じている。

「古いタップシューズを引っ張り出して、パイナップル・ダンス・スタジオズに戻ってタップのレッスンを受けるつもりです。僕はタップがすごく上手で、ずいぶん長いことやってきたから、習得できるとは思うんですよ。」

このように自信をにじませるのは、トムが2008年から2010年にかけて、ロンドン・ウエストエンドで『ビリー・エリオット・ザ・ミュージカル(原題)』に出演していたからだ。映画『リトル・ダンサー』(2001)を舞台化したこの作品でトムは俳優デビューを果たし、劇中ではタップダンスも披露していたのである。しかし、トムは決してフレッド・アステア役を楽観視しているわけではないようだ。

フレッド・アステアには確固たるスタイルがあります。ビリー・エリオットはちょっと乱暴なタップダンサーだったけれど、彼(フレッド)はとても優雅で上品。だから、おそらくはそのスタイルを学ばなくてはいけないんです。きちんと練習しますし、とても楽しみだし、素晴らしい映画になると思います。」

フレッド・アステアは1910年代後半からブロードウェイのダンサーとして活躍し、1930年代~1950年代には映画界のスターとなった“レジェンド”。『トップ・ハット』(1935)や『有頂天時代』(1936』『踊らん哉』(1937)などハリウッド黄金期のミュージカル映画を支え、1940年代後半からはジーン・ケリーとともにMGMの看板俳優となった。

ちなみに1930年代、フレッドとコンビを組んで数々の映画に出演していたのが女優のジンジャー・ロジャース。今回、トムは「ジンジャー・ロジャースは誰が演じるんですか?」と尋ねられるや、突然「あー…………」と長時間フリーズ。隣に座っていたゼンデイヤとジェイコブ・バタロンが笑いながら間を繋いだあと、ようやく再び口を開き、「(プロデューサーの)エイミー・パスカル」とジョークで応じた。

Source: Variety

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。