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【ネタバレレビュー】『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』は何を終わらせたのか ─ 『最後のジェダイ』再考から読み解く完結編

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け
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1895年、史上初めての映画作品といわれる『工場の出口』が誕生してから、「映画」というメディアにはわずか125年ほどの歴史しかない。かたや、1977年に始まった『スター・ウォーズ』の歴史は42年。映画史の3分の1にわたって支持されてきたのだと考えれば、いかにこのシリーズがわれわれの文化にとって重要なものかは明らかだろう。

『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』で、その42年間にわたるシリーズは幕を閉じた。シリーズを離れた創造主ジョージ・ルーカスに代わって「スカイウォーカー・サーガ」の締めくくりを担ったのは、『フォースの覚醒』(2015)のJ・J・エイブラムス。職人的な仕事によって、9本の映画からなる物語は無事に終わりを迎えた。しかしその代わりに、この完結編は『スター・ウォーズ』の歴史と物語を軽視することになってしまった。本稿では、“問題作”とされる前作『最後のジェダイ』(2017)の再考を経て、ライアン・ジョンソンが継承したもの、そしてJ・Jが終わらせたものについて考えてみたい。

このレビュー記事には、映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』のネタバレが含まれています。すでに作品を鑑賞された方向けの内容となりますのでご注意下さい。なお、このページをSNSにてシェア頂く際は、記事内容に触れないようお願い致します。

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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