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『トイ・ストーリー』アンディの父親は誰?病気で死亡説、脚本家が否定

トイ・ストーリー3
©Disney/Pixar 写真:ゼータイメージ

ディズニー&ピクサー『トイ・ストーリー』シリーズでは、2010年に公開された第3作に至るまで、ウッディやバズ・ライトイヤーらおもちゃ、およびにその持ち主である少年、アンディを中心とした物語が描かれてきた。しかしご存知だろうか、これまでにアンディの父親が一度も登場していないことに。

これにはファンのあいだでさまざまな憶測が飛び交ってきた。2017年にはある有力な説が浮上し拡散されたが、それを脚本家が否定するという一騒動が起きていたのである。

アンディの父親は誰?

おもちゃたちの持ち主である少年のアンディ。これまでにアンディの家族としては妹や母親が本編に登場しているものの、主人公の父親は姿を現していない。その理由が本編で明言されることはないが、かねてよりファンのあいだでは、“両親は離婚して今は別々に暮らしている”とか、“父親は病気で死亡した”という説が多く広まっていた。

そして2017年には、“アンディの父親こそ、ウッディの元の持ち主であり、おもちゃは父親が息子に託していたもの”という新たな説が浮上。この長年の謎に迫る新たな説は、YouTubeチャンネル「SuperCarlinBrothers」のインタビューで、ディズニー・アーティストでありトイ・コレクターやデザイナーのマイク・モーツァルトが発言したものだ。このモーツァルトは、『トイ・ストーリー』(1995)のヘッド・ストーリーライターであるジョー・ランフトの友人でもあるという。

2005年、ランフトが死去する前に、モーツァルトはアンディの父親の過去について彼から直接聞いていたという。モーツァルトによると、アンディの父親の名前もまた、主人公と同じくアンディとのこと。同じ名前が名付けられた理由は不明。ここからはわかりやすく、“アンディ少年”、“アンディ父”として紹介していく。

まず、アンディ少年が1作目で引っ越す前に住んでいた家には、アンディ少年と思われる写真が壁にたくさん飾られていた。ところが、それらはすべてアンディ父の幼少期のものだったとのこと。こちらは1作目の本編冒頭で確認できるものだが、そこにはアンディ少年が普段はかけていない眼鏡や、抜けてないはずの前歯なし姿の写真があり、そこからわかるようになっているのだとか。

※『トイ・ストーリー』本編開始から、02:50前後で確認可能

それではアンディ父はどこに行ってしまったのだろうか。モーツァルトいわく、これにはアンディ父の少年時代までさかのぼる必要があるという。若き日の父は、「ウッディのラウンドアップ」というテレビ番組がお気に入りで、そのメインキャラクターであるウッディへの並々ならぬ思いを綴った手紙を出し、シリアル会社からおなじみのおもちゃを入手していたとのこと。それもこの世にたったひとつしか存在しない試作品で、レアアイテムなのだそうだ。そしてウッディのブーツの靴裏に書かれた名前も、アンディ父のものだったと説明されている。

そんなウッディファンのアンディ父は子どもの頃に、ポリオというウィルス感染症にかかってしまい、特別な病院に入院することに。感染を防ぐため持ち物すべてを焼却処分しなければならなくなったようだが、アンディ父は、ウッディをはじめ、スリンキー・ドッグ、ミスター・ポテトヘッドだけはどうにか持ち出し屋根裏に隠すことに成功したそうだ。

治療の結果、アンディ父は病気を克服し、大人へと成長していく。それからデイビス夫人と結婚し、アンディという同じ名前の長男が誕生。ところがアンディ父は、モリーという次女が生まれる前に、ポストポリオ症候群で亡くなってしまったという。そして幼い息子に託していたのものこそ、ウッディをはじめとする子どもの頃から大切にしていたおもちゃであり、アンディ少年にとっては父の形見だったのである。なお、ウッディたちはダンボールの中に長いあいだ収納されていたため、そっくりな見た目をしたアンディと、その父親を同一人物として認識しているそうだ。

これがモーツァルトがランフトから聞いたという裏話だ。しかし、「完全なフェイクニュースです。皆さん、家に戻ってください。見るべきものは何もありませんから」と完全否定した人物が現れたのである。それが、『トイ・ストーリー』シリーズ第1作から第4作まで、脚本や原案のひとりを担当してきたアンドリュー・スタントンだ。『ファインディング・ニモ』(2003)『ウォーリー』(2008)などで監督を務めたことでも知られている。このツイートは現時点では確認できない。またランフトはすでに他界していることもあり、真相は謎だ。

いずれにせよ、こちらもひとつのファンセオリーとして考えておくのがいいのかもしれない。とはいえ、このセオリーを踏まえた上で、『トイ・ストーリー』シリーズを見返すと、また違った見方になるだろう。

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Source:SuperCarlinBrothers , Heroic Hollywood

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。

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