Menu
(0)

Search

地球型惑星まで12パーセク!NASA地球型惑星発見でスター・ウォーズの世界が現実に?

A long time ago in a galaxy, far far away….

遠い昔、遥か彼方の銀河系で語られてきた話が、ついに我々の住む天の川銀河系で現実に起こった。

日本時間の2017年2月23日未明、米航空宇宙局 (NASA) から驚くべきニュースが届けられた。地球から見てみずがめ座の方向、距離39.13光年の位置に7つの地球型惑星が発見された。さらに、7つの惑星のうち、6つが地球と同程度の質量を有している。

「マンダロリアン シーズン3」「アソーカ」解説

この星系はTRAPPIST-1と呼ばれる恒星の周囲にある惑星系で、bからhまでの計7つの惑星がある。そのうちTRAPPIST-1fを含めた3つの惑星は「ハビダブルゾーン」と呼ばれる、生命が存在しうる距離に存在しているということだ。

※ハビダブルゾーン : 宇宙の中で生命が存在できるとされる天文学上の領域。生命の存在において液体の水の存在は不可欠だと考えられており、液体の水が存在する領域であるともいえる。

こんな話にワクワクしないわけがない。ひょっとしたら、これらの中にすでに文明を築いた新たな種族が生活しているかもしれないのだ。これはまさしく、筆者が愛してやまないスター・ウォーズの世界そのものだ。

https://www.nasa.gov/press-release/nasa-telescope-reveals-largest-batch-of-earth-size-habitable-zone-planets-around
https://www.nasa.gov/press-release/nasa-telescope-reveals-largest-batch-of-earth-size-habitable-zone-planets-around

NASAの公式サイトでは惑星TRAPPIST-1 f の地表から見たイメージが公開されている。

https://www.nasa.gov/press-release/nasa-telescope-reveals-largest-batch-of-earth-size-habitable-zone-planets-around
https://www.nasa.gov/press-release/nasa-telescope-reveals-largest-batch-of-earth-size-habitable-zone-planets-around

このイメージからわかるように、惑星TRAPPIST-1 fでは海水表面の氷が融解している様子がうかがえる。したがって、恒星TRAPPIST-1からの距離で見ると惑星オルデランと惑星ホスの間に位置するくらいだろうか。

実は、39.13光年はパーセクという単位に換算するとちょうど12パーセクである。(1パーセク = 3.26光年)
12パーセクという数字を聞くとピンとくる人がいるだろう。

スターウォーズ エピソード4 新たなる希望で、オビ・ワン=ケノービとルーク・スカーウォーカーがハン・ソロとチューバッカにミレニアム・ファルコン号でオルデランまで密航しようと持ちかける場面を思い出した。

ハン・ソロ「俺がハン・ソロ、ミレニアム・ファルコンの船長だ。オルデラーンまで行きたいんだって?」

オビワン「そうだ。君の船は速いのか?」

ハン・ソロ「速いかだって?ミレニアム・ファルコンの名を聞いたことがないのか?」

オビワン「ないね」

ハン・ソロ「俺の船はケッセルランを12パーセク(39光年)で飛んだんだぜ?」

 

何という偶然だろうか。数字までぴったりあっているではないか。ミレニアム・ファルコンのスピードを持ってすれば、明日にでもTRAPPIST-1星系の種族たちに会いに行ける。

いや待てよ。ハン・ソロのことだ。僕らに内緒で既に密輸を始めていているに違いない。

Writer

アバター画像
Dr.Falcon新居 舜

若き理論物理学者。専門は宇宙論・重力理論。この世界の成り立ちを求める探求者であり表現者。映画やゲームなどでヴァーチャルで表現される世界観を科学的に分析するのが大好き。ブラックホールに入りたい。

Ranking

Daily

Weekly

Monthly