「ウォーキング・デッド」監督、シリーズ最終回に自信あり ─ 「かなり素晴らしいエピソード」

世界的ヒットシリーズ「ウォーキング・デッド」(2010-)が、2022年10月3日(日本時間)にリリースされるシーズン11最終章(全8話)をもって遂に完結となる。最終話で監督を務めたグレッグ・ニコテロが、シリーズ・フィナーレへの熱い思いを英Empireに語った。
2010年の放送開始以来、ニコテロは製作総指揮や監督、特殊メイク、ゾンビ・エキストラなど、様々な役割でシリーズに貢献。計36エピソードでメガホンをとったベテランであり、12年続いたシリーズの幕を閉じるにふさわしい監督といえる。
ニコテロは「自らフィナーレの監督をやりたいとお願いしたのですが、(ショーランナーの)アンジェラ(・カン)と(製作総指揮の)スコット(・M・ギンプル)は、様々な理由からすでに僕にやらせるつもりだったと思います」と明かし、プレッシャーを感じたものの「我々が成し遂げたことを誇りに思っている」とコメントした。ちなみに最終章に登場するゾンビの人数は、ニコテロいわく「まぁ、脚本に “2~3体のゾンビ”と書かれていたとしても、僕には200体とか300体とか必要なんだけどね」。
フィナーレが「かなり素晴らしいエピソード」であることを約束するニコテロは、最終話に全力で取り組んだことを強調してもいる。「心血を注ぎました。過酷でしたよ。ある日、ノーマン(・リーダス)にこう言ったんです。“もしこれをやり遂げられたら、僕は何でもできる。『スター・ウォーズ』の監督もできるし、目の前にあるものなら何でも監督できる”と。僕はそれを誇りに思います」。

フィナーレの撮影は3月にジョージア州で終了し、シーズンの12ヶ月にわたる撮影、そしてシリーズの12年という長丁場を終えた。ニコテロは撮影最終日の様子や、キャストとの関係性を次のように振り返る。
「『ウォーキング・デッド』の撮影最終日のセットで、自分とノーマンを小さなビデオで撮影しました。僕たちは12年ものあいだ一緒に過ごしたことや、経験してきたすべてについて語り合ったんです。脚本が完成するとアンディ(アンドリュー・リンカーン)とノーマンが僕の家にやってきて、一緒に脚本を読みました。僕らは10年以上一緒に頑張ってきた仲間なんです。」
また、7月にサンディエゴ・コミコンで最終章の予告編を公開した後、「ウォーキング・デッド」のチームは「間違いなく、この作品を成功させる義務があると感じていた」という。記者会見にて、ニコテロは次のように明かしていた。
「撮影現場では、キャストもクルーもみんな失敗はできないと言っていました。というのも、一般的に人々の視線は最終回に集中するからです。『となりのサインフェルド』や『マッシュ』などみんなが愛する名作について話す時、たいてい最終回でその番組の歴史的意義が判断されますよね。だから我々は本当に苦労して、悩んで、腰を据えて、この番組のファンに尽くすようにしたんです。」
ニコテロが述べたように、どれほど人気を集めたシリーズであっても、最終回で失敗すると番組自体の評価が下がってしまうケースは少なくない。「ウォーキング・デッド」は11シーズン目に入っても中だるみを見せていないだけに、是非この勢いのまま最終話まで駆け抜けてほしい。
「ウォーキング・デッド」ファイナル・シーズン 最終章は、2022年10月3日よりディズニープラスのスターにて日本最速・独占配信。
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