Menu
(0)

Search

キャプテン・アメリカには3億円の未払い給与がある?ファンの考察に米軍が回答

1945年に行方不明となったアメリカ軍の英雄キャプテン・アメリカは、66年の時を経て海底で氷漬け状態になって発見された。その時、彼はアメリカ軍が支給したスーツを着用した状態であり、軍の任務の途中であった。その点を考慮すると、キャプテン・アメリカはまだアメリカ軍に在籍していると考えるべきではないだろうか?その場合、彼の給与はどれくらいになっているのであろうか?
あるファンがRedditに投稿したそんな書き込みに対し、アメリカ軍関係者が回答する展開になった。

http://www.fanpop.com/clubs/the-first-avenger-captain-america/images/19930029/title/captain-america-trailer-screencaps-screencap

1945年当時の給与

もともとキャプテン・アメリカが活躍していた1945年時点では、2年以下の経験を持つ兵に対する給与は四半期あたり313.5ドル。そこにパラシューティングやスペシャルオペレーションなどの特殊訓練を受けていれば、追加で四半期当たり100ドルが加えられ、キャプテン・アメリカはこれに該当する。さらに、82.5ドルの生活手当も四半期ごとに支給される。これを合計すると496ドル、つまり年間1,984ドルが当時のキャプテン・アメリカの推定年収となる。彼は3年間アメリカ軍に従事していたので、アメリカ軍はキャップに合計5,952ドルを支払わなければならない。

昇給の考慮

同様に、年二回の昇給についても計算に入れる。投稿者の推察によれば、最初の22年で昇給分給与は述べ81,684ドルとなる。これを最初の3年間の給与5,952ドルを合わせると、87,636ドルとなる。(元の投稿者がなぜ22年という数字を持ちだしたのか不明でした。分かる方がいらしたら教えて下さい。)

合計

それから66年間氷漬け状態で眠り続け、2011年に目覚めるとすぐに現役復帰した働き者のキャプテン・アメリカ。金額のインフレを調整すると、アメリカ軍は彼に未払い給与として現在価格で3,154,619.52ドル(約3億4274万円)支払わければいけないという。

キャプテン・アメリカ

この考察がアメリカ軍のスポークスマン、ウェイン・ホール氏に伝わると、なんとメディア“Triburist“を通じてマジレス回答してくれた。

もしも、キャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャースがフィクションのキャラクターではなく、彼の行方不明と発見が本当にあった出来事だとしたら、彼は未払い給与を請求する権利があります。しかしながら、実際に彼が受け取る権利がある未払い給与を正確に計算する為には、多種多様な変数を考慮に入れなければなりません。最も、彼はフィクションのキャラクターなので、考慮される変数について正確に見積もる事は出来かねますが。
1945年当時の給与が313.5ドルというのは正解です。しかし、この金額は四半期のものではなく月給です。」

ウェイン・ホール氏は最後にこう検討している。

「スティーブ・ロジャースが”行方不明”状態となった際、何らかの特別手当がついたかもしれません。」

ファンのポップカルチャーに対する考察に対し、アメリカ軍が実際に回答を加えてくれたのは非常に面白い。
ウェイン・ホール氏が言うように、仮にキャップが実在の人物で、66年間行方不明となった後に再び現れたとしても、軍の一員として給与を受け取る権利があるという事だ。これについては「この怠け者は66年間後にひょっこり現れて、まだ仕事を与えられるのかよ」という冷静なツッコミも挙がっている。

Source:http://www.businessinsider.com/captain-america-owed-over-3-million-in-back-pay-2016-5

Eyecatch Image:http://www.savethecat.com/beat-sheet/captain-america-the-first-avenger-beat-sheet

Writer

アバター画像
中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。