『ナイトクローラー』チーム、新作はアートと資本主義のホラー映画 ─ Netflix『ベルベット・バズソー』予告編公開

『ナイトクローラー』(2014)のダン・ギルロイ監督、そしてジェイク・ギレンホール&レネ・ルッソが再びタッグを組んだNetflixオリジナル映画『ベルベット・バズソー: 血塗られたギャラリー』(原題:Velvet Buzzsaw)の予告編が公開された。本作は2019年2月1日(金)にNetflixにて全世界ストリーミング配信される。
テレビ報道とジャーナリズム、倫理と資本の関係を『ナイトクローラー』で見事に描き出したダン・ギルロイが本作で扱うのは、ロサンゼルスの現代アートシーン。芸術と商業が時に結びつき、時に衝突することで大金が動く世界を舞台とした“アート界のホラー映画”だ。
本作でジェイク・ギレンホールが演じるのは美術批評家のモーフ・ヴァンデバルト役。あるアーティストの死後、生前に描かれたという絵画の数々が発見されるが、作品には邪悪な思念が取り憑いていた。絵画に関わった者たちが謎の死や負傷を遂げるなか、ヴァンデバルトは作品の封印を求める。しかし事態の深刻化とは裏腹に、作品の展示はソーシャルメディアを中心に大きな話題を獲得、ヴァンデバルトは信頼を失ってしまった。やがて彼は、ギャラリーの全作品が呪われていると考えはじめる……。

すでに風刺や暗喩の数々がたっぷりと込められていることがうかがえる本作、いわゆるシンプルなホラー映画でないことは間違いなさそうだ。『ナイトクローラー』で見られたエンターテインメント性と社会性の鮮やかな両立、そしてジェイク・ギレンホールの本領発揮ともいうべき演技に期待したい。ちなみに、『ヘレディタリー/継承』(2018)で見事な絶叫顔を見せてくれたトニ・コレットは予告編の時点で大絶叫。本編での活躍が楽しみだ。
脚本・監督を務めるのは、『ナイトクローラー』『ローマンという名の男 -信念の行方-』(2017)に次いで本作が長編第3作となるダン・ギルロイ。出演者にはジェイク・ギレンホール、レネ・ルッソのほか、名優ジョン・マルコヴィッチやトニ・コレットら充実の顔ぶれが揃った。
Netflixオリジナル映画『ベルベット・バズソー: 血塗られたギャラリー』は2019年2月1日(金)に全世界独占配信。
配信ページ:https://www.netflix.com/title/80199689
Source: Variety