ジョン・ウィック VS 10人のアクション映画ヒーロー ─ 伝説の元殺し屋に勝てるキャラクターは存在するか?

キアヌ・リーブス主演の大人気アクションシリーズ最新作『ジョン・ウィック:コンセクエンス』が、ついに日本公開を迎えた。
ジョン・ウィックといえば、元々は愛犬を殺された復讐のためにロシアン・マフィアを壊滅させる元伝説の殺し屋といったキャラクターだったが、シリーズを追うごとに、鬼か死神に近い不死身の戦士と化していった。どれだけ満身創痍になろうとも必ず立ち上がり、奇想天外で大胆な手法で敵を次々と殺めていく。最新作『コンセクエンス』でもド肝を抜く殺人術が満載で、「ジョン・ウィックを倒せる者など存在するのだろうか」と考えさせられる。
そこで本記事では『ジョン・ウィック:コンセクエンス』待望の日本公開を記念して、「もしもジョン・ウィックと戦ったら良い勝負になりそうな10人のアクション映画ヒーロー」をピックアップ。ストーリーや立場、キャラクターの信条はこの際全て無視して、単純にサシでバトルをしたらどうなるだろうかというものだ。ジョン・ウィックとこのキャラが相見えたら……。自由な想像力と共に考えてみよう。

『イコライザー』ロバート・マッコール(デンゼル・ワシントン)参戦!

対戦相手にとってのロバート・マッコールの脅威といえば、なんと言っても無害そうな風貌から繰り出される凄腕の殺人術だ。油断した相手を“秒殺”するマッコールの戦術は初動が肝心になる。また、1作目も2作目もクライマックスでは共にフィールドに隠れながらのステルス攻撃で敵を一網打尽した。
マッコールの初動攻撃は、集中力の冴えた百戦錬磨のジョン・ウィックには通じないだろう。ショットグラスにコルク抜き、ドリルやクレジットカードなど、その場にあるアイテムを即席で凶器化して戦ったマッコールにとって、同じように鉛筆や本を凶器化したジョン・ウィックは手強い相手になりそうだ。アドリブ殺人術の発想力が生死を分つ。
『Mr.ノーバディ』ハッチ・マンセル(ボブ・オデンカーク)参戦!

ハッチは政府機関で「会計士」として暗躍していた頃から長い年月が経っており、戦闘スキルはジョン・ウィックに劣る。ハッチ役のボブ・オデンカークは「ジョン・ウィックが勝ちます。だって彼は神だから。ハッチは人間」と断言。監督を務めたイリア・ナイシュラーも「ジョン・ウィックのほうがキルカウント数が多いですね。きっとジョン・ウィックのほうが、彼のやること(敵を倒す・殺すこと)に慣れているでしょう。ハッチ・マンセルはまだキャッチアップ段階。長いこと引退していましたからね」と分析する。
直接戦えば勝算は極めて低そうなので、倉庫などに予め仕掛けを用意する殺人ピタゴラスイッチ作戦に賭けるしかない。知恵を使ってがむしゃらに挑めば、少なくとも有効な一撃を与えることもできるかもしれない。
『ミッション:インポッシブル』イーサン・ハント(トム・クルーズ)参戦!

格闘ではどうしてもスキルに差があるため、ベンジーのサポート有効活用しながら、十分な距離を取ってジョン・ウィックを翻弄したい。まずはジョン・ウィックを地形が入り組んだ市街地におびき寄せる。「トム走り」で一旦ジョン・ウィックから逃げ、銃撃を封じる。遠隔地からGPS監視するベンジーの助けを借りながら走り続け、ヒットアンドアウェイでダメージを重ねたい。
ただし、ベンジーは時々タブレット端末を上下逆さまに持つなどのうっかりを発動するので、イーサンがフィールド上で混乱状態に陥る可能性もある。油断禁物である。
『ブレット・トレイン』レディバグ(ブラッド・ピット)参戦!

レディバグがジョン・ウィックと戦うのなら、やはり新幹線車内を舞台に選びたい。なぜかレディバグの乗る列車には他の暗殺者たちが乗り合わせているので、ジョン・ウィックをその乱闘戦に巻き込ませる。
車内バーの酒瓶を投擲したり、ジュラルミンケースでジョン・ウィックの攻撃を防いだりする。ただし不運なレディ・バグのこと、狙い通りに事が運ぶはずもない。
『タイラー・レイク -命の奪還-』タイラー・レイク(クリス・ヘムズワース)参戦!

どれだけ傷を負っても挫けずに任務に挑む不屈の精神はジョン・ウィック並。オーストラリア特殊空挺部隊仕込みの実践的な戦闘術と、ジョン・ウィックの現実離れしたガン・フーが火花を散らす。たとえタイラー・レイクが倒されても、続編がある。
『プレデター』アラン・”ダッチ”・シェイファー少佐(アーノルド・シュワルツェネッガー)参戦!

ジョン・ウィックは人並外れた戦闘力の持ち主だが、ダッチ少佐は異星の戦闘種族であるプレデターを相手に生き延びている。判断力や観察力に優れ、適応能力の高いダッチ少佐は、アマゾンでのサバイバル長期戦に持ち込むことができれば、スーツ姿のジョン・ウィックを出し抜くことができるかもしれない。
都会派の殺し屋を相手に、ダッチ少佐は泥にまみれながら木々の影に息を潜め、攻撃の瞬間をじっと待ち侘びるだろう。伝説のジョン・ウィックと言えども、血が流れるなら殺せるはずだ。
『ランボー』ジョン・ランボー(シルベスター・スタローン)参戦!

サバイバル術や銃火器の取り扱いに長けたベトナム帰還兵のランボーだが、ジョン・ウィックととりわけ張り合えるのがシリーズでのキルカウント数である。ランボーが映画全5作の中で殺した敵の数は491人、一方の『ジョン・ウィック』は『コンセクエンス』含む全4作で439人と報告されている。
互いに「一人だけの軍隊」と言うべき技術と無慈悲さの持ち主。ほか、馬術に長けているところや、平穏を求めながらも戦地に駆り出され死闘に身を投じていくところなど、意外と共通項もいくつかある。大胆豪快に戦うランボーと、スマートかつコンパクトに戦うジョン・ウィックの異種戦となりそうだ。
『MEG ザ・モンスター』ジョナス・テイラー(ジェイソン・ステイサム)参戦!

ジョン・ウィックでさえ、巨大ザメ“メガロドン”をまともに相手にして生き延びられるかはわからない。しかしジェイソン・ステイサムのジョナス・テイラーは勝利している。つまり三段論法的にはテイラーの方が強いはずなのである。
戦うのであれば、テイラーはジョン・ウィックをビーチまで誘き寄せる必要がある。十分な距離をとり、ジョン・ウィックの銃撃をかわしながら海面へ移動する。海に潜って姿をくらましながら、ジェットスキーの停泊場まで泳ぎ、機体に乗り込んだら水しぶきを上げてジョン・ウィックを奇襲する。ジョン・ウィックが銃を撃ち返してくるより早く銛で突くことができれば、勝機はある。
『エンド・オブ』 マイク・バニング(ジェラルド・バトラー)参戦!

テロ組織から米大統領を命懸けで護ってきた最強のシークレット・サービス、マイク・バニング。これまで主に対集団戦を得意としたバニングだけに、ジョン・ウィックというたった一人の強敵を相手にするのは不慣れかもしれない。3作目『エンド・オブ・ステイツ』では満身創痍となりながらも黒幕との一騎打ちになんとか勝利したが、ジョン・ウィックのような殺人専門家とくれば話は別だ。もっとも、大統領護衛の令があれば、バニングは何がなんでも最後まで戦い抜くだろう。
なおマイク・バニングは、2作目『エンド・オブ・キングダム』ではスーツ姿のまま戦闘に。ジョン・ウィックとはスーツ対スーツの戦いにもなりそうである。
『96時間』ブライアン・ミルズ(リーアム・ニーソン)参戦!

引退した元◯◯のかつての腕が唸る、という点はジョン・ウィックとよく似ている。戦闘中に機転を効かせる頭の回転の速さはジョン・ウィック並だ。ただしブライアン・ミルズは、チンピラ1人を相手に苦戦することもある。機敏さや体力はジョン・ウィックが勝る印象。
以上、ジョン・ウィックと良い勝負をするかもしれない10名のアクション映画ヒーローを挙げたが、この他にも有力なキャラクターはたくさんいるはずだ。あなたが考える対ジョン・ウィック戦士はだれ?その戦術は?想像のキャンパスは無限大で無料だ。

映画『ジョン・ウィック:コンセクエンス』は絶賛公開中。