Menu
(0)

Search

マーベルドラマ「ワンダヴィジョン」海外最速レビュー、「MCU史上最も大胆、独創的、革新的」 ─ 興奮の声ぞくぞく、出演者・脚本・監督に絶賛集まる

ワンダヴィジョン
© 2020 Marvel

『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019)から18ヶ月、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)がついに帰ってくる。「フェーズ4」の幕開けとなるドラマシリーズ「ワンダヴィジョン」が、いよいよ2021年1月15日(金)にDisney+にて日米同時配信となるのだ。

待望の配信開始に先がけて、本国のジャーナリストたちは、いち早く本作の冒頭3話を鑑賞する機会に恵まれている。さて、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)を経て、スカーレット・ウィッチ/ワンダ・マキシモフ(エリザベス・オルセン)とヴィジョン(ポール・ベタニー)の郊外での生活やいかに……。本記事では興奮さめやらぬコメントの数々をピックアップしてお届けしよう。

スティーブン・ワインストラウブ(Collider)

「『ワンダヴィジョン』の最初の3話を観て、マーベル・スタジオの仕掛ける勝負の大きさに惚れた。MCUが王者たりうる理由は、ケヴィン・ファイギのすさまじいリーダーシップ、そして『ワンダヴィジョン』に見られるようなリスクを快く引き受けるところにある。3話ぶんを観たあと、何が起きているのかのヒントはひとつしかなかった。どうなるのかが本当に楽しみ。」

エリック・ゴールドマン(Fandom)

「もし、あなたがスーパーヒーローのストーリーはすべて同じに思えるのだとしたら、この作品はそうではないことの証明になる。ぶっ飛んでいて、魅力的。ここまでの内容は素晴らしいし、続きを待ち遠しく思います。出演者はみな素晴らしく、様式的なアプローチにも全力を注いでいるけれど、特にエリザベス・オルセンの演技がずば抜けている。賞レースがスーパーヒーローものを見下していないかぎり、エミー賞候補になるだろうという出来

MCUとしては奇妙な帰還となったし、いわゆるスーパーヒーローの物語を求める人には準備が必要だけれど、作品の独自性が受け入れられれば、きっと大勢の心をつかむことになるでしょう。」

ブランドン・デイヴィス(ComicBook.com)

「まぎれもなく今までのMCUとは別物。そのことをいくら強調しても足りません。大胆なリスクを背負ってシットコムの構造に全力を投じながら、それが成功し、謎を生んでいる。エリザベス・オルセンとポール・ベタニーもそろって素晴らしく、ふたりの間には見事な化学反応が起こっています。特にベタニーは楽しんでいることがわかる。

温かく、楽しく、謎めいていて、ワンダとヴィジョンの間にも謎がある。興味深いのは、マーベルファンとそうでない人がどんな反応を示すのかということ。アクションたっぷりの作品を求めている人が、最初から楽しめるのだろうかとも考えています。」

ジェームズ・ヴィスカルディ(ComicBook.com)

「『ワンダヴィジョン』がMCUのまったく新しい側面を示そうとしていたのは知っていたけれど、そのことは見事に達成されました。シットコムという設定が、シチュエーションのリアリティを高めて心をつかむ。この作品は、我々がなにを普通だと考え、それがなぜ普通でなくなるのかを描いていきます。たった3話だけで本当に面白く、MCUを待っていたファンに与えるものの大きさに感銘を受けました。30分の中にユーモア、ドラマ、サスペンスがある。また、最初の2話は物語の入り口でありつつ、この作品の狙いを示すもの。ずっと待っていたファンのみなさん、忍耐は報われます。」

グリフィン・シラー(The Playlist)

「実に鮮やかだ。間違いなく、MCU史上もっとも大胆で独創的、かつ革新的な冒険。ジャック・シェイファーによるスマートでシャープ、ウィットに富んだ脚本と、ベタニー&オルセンの見事な演技が真の傑作を生んだ。終始笑顔を浮かべながら観ました。

きめ細やかな職人技と、実物を使用した撮影によって、古き良きシットコムの精神が再創造されていることに驚かされます。しかし本物の魔法は、マット・シャクマン(監督)による複雑な作風の演出。とても愉快で、激しく、また切実で、異次元的でもある。MCUに好きな作品がまたひとつ。」

Discussing Film

「『ワンダヴィジョン』の冒頭3話は、シットコムのフォーマットを創造的に解釈しており、とても興味深い滑り出しとなった。各エピソードを特別なものとする作品づくりの発明によって、マーベルは新たな地平を切り開いている。エリザベス・オルセンとポール・ベタニーはMCU作品において最も素晴らしい演技を見せ、テヨナ・パリス(モニカ・ランボー役)も登場するたびに印象的だ。独自の道を進みつつも、MCUの堂々たる帰還にふさわしい一作。」

ブレット・ホワイト(Decider)

「『ワンダヴィジョン』こそ私が求めていた作品であり、それ以上の出来だった。クラシックなシットコムのパロディや、あるいは皮肉めいた解釈などではなく、シットコムというアートフォームに最高の敬意を払い、誠実に祝福する作品。これまで見てきた中で……いちばん?」

ホアイ・トラン・ブイ(/Film)

『ワンダヴィジョン』は好奇心を刺激する体験であり、じれったいほどゆっくりと謎を展開するさまはデヴィッド・リンチ作品を思わせる(もっとやってほしい!)。ひとつ驚いたのは笑えること。『アイ・ラブ・ルーシー』『奥さまは魔女』にオマージュを捧げた世界でのジョークには心が安らぎます。ポール・ベタニーのコメディ演技はすごい。」

エリック・デイヴィス(Fandango)

「『ワンダヴィジョン』の冒頭3話をすっかり楽しみました。これまでのマーベル・スタジオとはまるで異なる作品で──明るくて愉快、懐かしのシットコム精神に力を注ぎつつ、たくさんの謎を巧妙に散りばめて観るものを安心させない魅力があります

派手なアクションを期待するファンは、少なくとも最初のうち、自分の期待を調整しなければいけないかもしれません。しかし、この見事なフォーマットでは、壮大な戦闘シーンへと急ぐストーリーではなく、キャラクターとともに遊び、また画面上の奇妙さを楽しむことができる。ポール・ベタニーの演技には楽しさと間抜けさがあり、彼自身が楽しんでいることが伝わってくるよう。物語全体を三幕構成だとすれば、3話目が第一幕の終わりのように思いました。続きが待ちきれません。」

ジョシュ・ワイルディング(Cinema Blend)

『ワンダヴィジョン』はマーベル・スタジオ史上もっともクレイジーで、もっともクレバーな作品。最高のシットコムですが、そこに隠されている謎を誰もが話題にすることでしょう。

エリザベス・オルセンが素晴らしく、マット・シャクマン監督も自分らしさをしっかりと刻み込んでいます。ポール・ベタニーが楽しんでいることも明らかだけれど、これはワンダ・マキシモフの物語であり、ヴィジョンの物語ではありません。オルセンをいくら讃えても讃えきれないという思いです。これほどの才能だったとは! 第1話で夢中になり、第2話・第3話のあとには無数の疑問が生まれることでしょう。これぞ必見。」

ディズニープラス オリジナルドラマシリーズ「ワンダヴィジョン」は2021年1月15日(金)日米同時配信。マーベル・スタジオの発表によると、1月15日には第1話・第2話が同時配信されるという。

▼「ワンダヴィジョン」の記事

    Writer

    アバター画像
    稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

    「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。