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【レビュー】映画『ウォークラフト』は、原作ゲームを知らなくても楽しめる、リアルなファンタジー

『ウォークラフト』感想・評価

世界的に有名なPCゲームを原作とした作品。
滅びゆく故郷を捨て新天地を求めるオーク族。
その対象として選ばれたのは人間やドワーフが住まう世界 アゼロス。
ぶつかり合う道しかない二つの種族に、わずかながら生まれる調和の光。
互いに理解し合えない人間とオークの姿から、平和を求める人間の心を描いた作品だ。

ぼくはこのPCゲームのことを何も知らない。
なんとなくタイトルを聞いたことがある程度で、その世界観や登場人物など一切知らない。
それでも観に行ったのは、監督が「月に囚われた男」のダンカン・ジョーンズだから。
もっと分かりやすく言えば、デヴィッド・ボウイの息子 ダンカン・ジョーンズだったからだ。

原作ゲームをプレイしている人がどう感じるのかは正直分かりません。
ですが、映画としてはとても見応えのある作品でした。

その世界観は完全なるファンタジー
剣に魔法 別次元へと繋がるゲート
まるでファイナルファンタジーに出てきそうな城や、ロード・オブ・ザ・リングのような多種族に及ぶ登場人物達。

これらにリアリティを感じることは難しいが、登場人物達の心は現実を生きるぼくらと 現実を生きてきた過去の人間達と変わらない。

彼らの戦争は、かつてぼくらの世界で起きてきた(若しくは今も起きている)あらゆる争い事と道理は同じ。

人間とオーク
視覚的には明らかに違う二つの種族であるが、その心はどちらも人間。
現実においてぼくらが日本人であり、数多くの外国人が 国があることと変わらない。
そして、文化の違いや過去の歴史によって理解し合えない部分があることも変わらない。

より良い土地を求めてアゼロスに進軍してくるオーク達の行動は、要するに植民地探しだ。

ファンタジー世界でありながら、描いていることはどれもリアル。

フェルと呼ばれる強力な魔法
その絶大な力は、生きた生物の生命力を糧としている。
その力を酷使し続けると、心が闇に飲み込まれてしまう。

フェルの在り方はまるで核爆弾のようだ。
その破壊力 使用した際に伴う犠牲者 心にかかる負担・反動

どれもこれも現実と変わらないリアルがあった。
それをファンタジー世界内で描けていること
ファンタジー世界でありながらも感じさせてくれることがこの作品の何よりもの魅力だ。

予告が完全なミスリード編集でナンセンスだが、とても面白かった。

他人と理解し合うこと
現実においても中々叶わないこと

その答えをどう導き出すのか。
続編がやってくれるのかは分かりませんが、この争いの終焉を 平和へ至る道をぼくは観たい。

Writer

ミヤザキタケル
ミヤザキタケル

映画アドバイザー 元俳優 ライター 映画イベントMC。Instagramを中心に最新映画から懐かしの映画まで幅広く紹介。「ファイトクラブ」 「GO」「男はつらいよ」がバイブル。好きな監督はウディ・アレン。お仕事のご依頼はa.safety.pin.storm@gmail.comまでお願い致します。

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