『ハリー・ポッター』エマ・ワトソン、俳優休業のワケを語る

『ハリー・ポッター』シリーズで世界的な知名度を得たエマ・ワトソンは、ハーマイオニー・グレンジャー役を卒業した後も『ノア 約束の舟』(2014)『美女と野獣』(2017)などに出演し俳優として活躍。一方、2019年の『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』を最後に、俳優活動にブレーキをかけている。
2023年12月、VOGUE UKで現在のキャリアについて語ったワトソンは、俳優活動から意図的に距離を置いていることを認めた上で、監督業や脚本執筆に集中していることを明かしている。「目まぐるしく動くキャリアにいるので、ゆっくり時間をかけてこれらのことを行うというのは大きな決断のように感じた」というワトソン。「書いたり学んだりカメラの裏側に立ったりするのは怖かった。私は常にカメラの前にいて、ずっと役者をやっていました。一度もやったことがなかったですからね」。
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10歳の時に『ハリー・ポッター』シリーズのハーマイオニー役に抜擢されてから約10年間、多忙な日々を駆け抜けてきた。成功を手にした一方、自己のアイデンティティを見失うことにもなった。これまでに演じてきたキャラクターの方が自分よりも「よりリアルな」存在だと感じてきたとワトソンは明かす。
「私は自分の決断をとても嬉しく思っています。これまでにはなかった自分の声や創造的な領域、主権を主体的に持てているという感覚があります。少しくらい物事が散らかってもいいじゃないか、次に来るものを知らなくてもいいじゃないか、と思えることがとても嬉しいんです。今得るようになった知識は何にも替えられないですから。
[中略] 私は世界で一番成功している人や美しい人、素晴らしい人たちと並んで最前列に座ることもありますが、そのような席を手にしていても、誰も見ていない時に自分自身が好きじゃなかったり自分のしていることを楽しめなかったりしたら、幸福感や満足感を与えてくれるような成功は絶対にないと思うんです。」
自分らしさを取り戻したワトソンは、仕事と同じくらいプライベートの時間も大切にしている。今熱中しているのは、ピックルボール(ラケットスポーツ)をプレイしたりステッカーを集めたり、本人の言葉を借りれば「とてもバカっぽいこと(really stupid things)」だという。愛犬のソフィアとの時間もかけがえのないもの。「“私もあなたも幸せ”と思いながら彼女をただ眺めています」とワトソン。「動物たちの素晴らしいところは自分らしくいるのが上手だということ。食事、人間らしさ、睡眠。そういった基本を心得ている。ものすごく圧倒されることがあった時はいつでも、“エマ、基本的なことをやりなさい”と思うようにしています」と日々のマインドセットを語った。
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Source:VOGUE UK