【ネタバレ】「ウェンズデー」最終話、謎解きの満足感 ─ ショーランナーが語るミステリーへの挑戦

この記事には、「ウェンズデー」第8話『闇の中の殺意』の重大なネタバレが含まれています。

「ウェンズデー」最終話のミステリー、全話通しての整合性に注視
「ウェンズデー」は、コミックから派生し、映画・アニメ・テレビドラマ・ミュージカルなどに展開されてきた『アダムス・ファミリー』の長女・ウェンズデーを主人公とする推理ミステリーだ。最終話では、ウェンズデー(ジェナ・オルテガ)に好意を寄せていたタイラー(ハンター・ドゥーハン)が、連続殺人モンスター‟ハイド”の正体だったことが判明。さらに、そのハイドをネヴァーモア学園の寮母マリリン・ソーンヒル(クリスティーナ・リッチ)が操っていたというプロットツイスト(ストーリー上のひねり)が描かれる。
ミステリーものとして見事な推理劇を披露した「ウェンズデー」だが、実はショーランナーのふたりが‟フーダニット(誰が犯行を行ったか?という謎に焦点を当てた推理物語)”を扱うのは初めて。シーズン1を通して手がかりや謎をマッピングする過程は、一体どのようなものだったのだろうか?ミラーは次のように説明する。
「アルと私は‟フーダニット”をやったことがなかったので、トライしたい気持ちが強かったですね。ただ、番組を見返した時に未解決の部分がないようにするという点では、予想以上に複雑で難しいものでした。我々は‟『ファイトクラブ』の瞬間”と呼んでいるのですが、‟これは起こり得ない”ということがないようにしたかったんです。まさにジグソーパズルでした。
8つのエピソードがすべて完成し、偽の手がかりが揃っていることを確認したので、完全なミステリーのように感じられました。しかし実際に視聴者が見るまでは、上手くいったかどうわかりません。」
結果的に、幾重ものプロットツイストで盛り上げたフィナーレは、ファンから大好評。これについて「視聴者がミステリーにのめり込み、(物語に仕込んだ)偽の手がかりがうまくいったと聞いて、とても嬉しくなりました。この人かもしれない、あの人かもしれない、というミスディレクション。それが(上手くいったことが)我々にとって、この番組で最も満足のいくことでした」と喜びを語った。
また、シーズン1の幕を閉じる上で「未解決の部分がない」ことを重視した理由については、「シーズンは8話しかないので、1冊の本のように感じられ、完結して本当に満足できるもの」にしたかったからだという。「シリーズの終わりを迎える時、ストーリーがきちんと語られたという満足感を得たいものです。そして、次のシーズンへの期待や疑問、クリフハンガーが欲しいわけですが、この謎を本当に終わらせることで、次のシーズンは全く新しい謎から始めることができるのです」。
こうして巧みに練られたミステリーはもちろん、『アダムス・ファミリー』の独特な世界観や個性的なキャラでファンを魅了した「ウェンズデー」は、Netflix史上1週間で最も視聴された英語シリーズになるなど、記録的な快進撃を続けている。シーズン2の更新はまだ正式発表されていないが、既報によると水面下で着々と準備が進められているようだ。
▼ 「ウェンズデー」の記事
Netflix初、「ONE PIECE」「ウェンズデー」アトラクションが米登場 ─ 常設施設「Netflix House」チケット販売開始 たのしそ〜 「ウェンズデー」フェスターおじさんのスピンオフ製作決定 ─ 「取り組んでいます」 「最高です」 【ネタバレ】「ウェンズデー」シーズン2で話題の「入れ替わり」シーン、ふたりで協力 ─ 「こうしてみたらどう?と伝え合った」 私たち……入れ替わってる!? 「ウェンズデー」シーズン3更新決定 ─ アダムス・ファミリーさらに登場、スピンオフも極秘計画中 S2に先駆けて 「ウェンズデー」シーズン2パート1予告編が公開 ─ イーニッドに死が迫る?ティム・バートンの大人気シリーズ新章 「アダムス家には秘密が多い」
Source:Hollywood Reporter