「ウェンズデー」ハンドの撮影風景、大変そう ─ 机にもぐったり床に這いつくばったり

ティム・バートン監督・製作総指揮のNetflixシリーズ「ウェンズデー」は、主演のジェナ・オルテガをはじめとするキャスト陣の演技が好評を博している。その中でも視聴者に大きな印象を与えたのは、手だけで細かい感情まで伝えるハンド役のビクター・ドロバントゥだろう。
ドロバントゥは自身のInstagramにて、「ウェンズデー」の舞台裏の画像を公開。青いスーツに身を包んだドロバントゥは、机の下にもぐって穴から手を出したり、床に這いつくばったりと、さまざまな場面で窮屈な体勢を強いられながら撮影に挑んでいたようだ。画像を見れば、劇中では手しか映らないドロバントゥの演技が、いかにフィジカルなものだったかがわかるだろう。
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ハンド役を演じるドロバントゥは、もともとルーマニア出身のマジシャン。撮影時は手にフランケンシュタインのような縫い目のメイクを施され、お得意の手品を駆使して様々なメッセージや感情を表現した。最終的に編集チームがドロバントゥの身体部分を消し、手首の上を覆う皮膚の部分を作成。手だけで圧倒的な存在感を放つハンドは、こうして作られたのだ。
また、ハンドの撮影方法だけでなく、ハンドがウェンズデーとコミュニケーションをとる際に使う「手話」について気になった人も多いはず。主演のオルテガが米ScreenRantに語ったところによると、あの手話は毎回ドロバントゥと制作チームがその場で思いついたものだそう。「ハンド語(手話)はその場で作られていたので、すごく面白かったです。毎日、撮影現場に来ては『ああ~』とか『これなら大丈夫そうだ。何を言ってるかわかる気がする』とか言ってました」。
さらに、ハンドの登場シーンすべてにドロバントゥが参加していたわけではないという。「彼と一緒に撮影することもあれば、全く何もない状態で撮影することもありました。テニスボールを代わりにしたことはありませんが、代役の手で撮影することもありました」。

「ウェンズデー」において、非常に重要な役割を務めたハンド。ウェンズデーの人間関係を手助けしたり、彼女のピンチを救うため一役買ったりと、ストーリーを進める上で欠かせない存在だ。そんなハンド役に息を吹き込むのに、手先だけで様々な表現を可能とするドロバントゥは適役だったといえるだろう。
Source:ScreenRant,ScreenRant