『IT/イット』前日譚ドラマが正式始動 ─ アンディ・ムスキエティ監督ら続投、「映画のビジョンを拡大する」

スティーヴン・キングの傑作ホラー小説に基づく映画『IT/イット』2部作の前日譚ドラマ、「ウェルカム・トゥ・デリー(原題:Welcome to Derry)」が正式に始動したことがわかった。米HBO Maxがシリーズを発注したことを、米The Hollywood Reporterが報じている。
「ウェルカム・トゥ・デリー」は映画シリーズと同じく米メイン州の田舎町デリーが舞台となり、設定は1960年代。“恐怖のピエロ”ペニーワイズのオリジンを描く、「映画のビジョンを拡大する」シリーズになるという。プロットやエピソード数、登場するキャラクターやキャストなどは明らかになっていない。
映画2部作を手がけたアンディ・ムスキエティは、第1話をはじめとする複数エピソードで監督を務める予定。『IT/イット』第2作のプロデューサーを務め、同作ではリッチーのマネージャー役も演じたジェイソン・フックス&ムスキエティが第1話の原案を担当し、フックスが脚本を執筆する。
ショーランナーにはフックスと、『エクスティンクション 地球奪還』(2018)などのブラッド・ケイレブ・ケインの2人が就任した。製作総指揮にはアンディ・ムスキエティと姉でプロデューサーのバーバラ・ムスキエティのほか、フックス&ケイン、『IT/イット』2部作の製作を担ったダン・リン&ロイ・リーも名を連ねている。
製作決定にあたり、ムスキエティ姉弟は「私たちは10代の頃にスティーヴン・キングの『IT』を、分厚いペーパーバックがボロボロになるまで交代で読んだものです。(原作は)私たちが映画で描けたものを遥かに超える、多くのものを包み込む壮大な物語です。スティーヴンの小説の奥深さや温かみ、ユーモアと人間性、恐怖の全てをお届けできることが待ちきれません」との声明を発表した。
また原作者のキングは、「メイン州で最も呪われた街、デリーの物語が続いていくことに興奮しています。アンディ・ムスキエティが、才能ある姉のバーバラをはじめとする頭脳集団と共に、この恐ろしいプロジェクトを監修することを嬉しく思います」とコメント。脚本のフックスは『IT/イット』の世界に戻れることを「またとない機会」だと喜びつつ、「夢が叶ったようです。いや、悪夢と言ったほうが正しいのかもしれません」と述べた。
ドラマ「ウェルカム・トゥ・デリー(原題:Welcome to Derry)」は米HBO Maxにて配信予定。
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Source: The Hollywood Reporter, Deadline