【こわい】『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』のマンティスを好きになりたいから特集してみた
「好きになれるかわからん!」
2017年5月公開予定『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』の予告編を見るたびに、強く思います。
[youtube https://www.youtube.com/watch?v=8p7PvW2LFmc&w=560&h=315]
誰をって?予告編の端々に登場する、前作にはいなかった触角がある女性キャラクター、「マンティス」さんのことですよ!
いやね、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』は大好きな映画で、そりゃあその続編は「Vol.2」だろうが「リミックス」だろうが公開までの日取りを指折り数えて楽しみにしてますよ?でもですね、前作のソフトを何十回も見て修行を積んで、今じゃガモーラはおろかネビュラまで「かわいい」と思えるようになった小生をもなお戦慄させるマンティスさん。全身の95%以上が見慣れたアジア系女性なのに、黒目しかない両眼、額に生えている皮膚と同じ色の長い触角。ほんの少しのディテールでここまで違いを生み出す「世界よ、これが不気味の谷だ」と言わんばかりの造形。もちろんジェームズ・ガン監督の恣意的なデザインであることは判っていますが、このままだと小生あまりに苦手すぎて、映画本編を鑑賞中彼女が登場するたびに「うっ」と身構えなければならなくなりそうです。
それでは映画を楽しむ妨げになりますし、劇中すごく頑張るはずの彼女にも失礼ですので、ここはひとつ特集を組んで、彼女をもう少し深く知れば、この苦手意識も軽減するのではないかと。
そんなわけで今回はガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの頼れる新メンバー「マンティス」さんの紹介です。
マンティスのオリジン
マンティスがMarvel Comicsに初めて登場したのは1973年の「The Avengers #112」のこと。ライターのスティーヴ・イングルハートとアーチストのドン・ヘック両氏によって産み出されたキャラクターです。こう見えても(触角が生えてても)一応人間で、ベトナム人とドイツ人のハーフという設定です。
幼いころからクリー星人の聖職者に預けられて育ち、「セレスティアル・マドンナ」になるという宿命を与えられていました。ここでの「セレスティアル・マドンナ」とは、「宇宙の救世主を産む母」という意味です。成長したマンティスは、実地経験を踏むため、記憶を消され、世俗に放り出されます。記憶がないマンティスはベトナムの売春宿(!)で、ウェイトレス兼娼婦(なんてこったい)として働いていたそうです。
そこで出会った酔っ払いが実は身を持ち崩したヒーロー、初代ソーズマンで、彼はマンティスがアイデンティティーを取り戻す手助けをし、ソーズマンがアベンジャーズに復帰するのを契機にチームに加わり、以降、幾多の戦いや冒険に参加しています。
ちなみにここで登場した初代ソーズマンはほどなくして戦死、アベンジャーズの長い歴史の中で初めての殉職者となってしまいました。
マンティスの能力
予告編に登場する実写版マンティスがおそらくそうであるように、彼女は強力なテレパシー能力を持っています。その能力から原作でも参加しているヒーローチームのサポートを担当することが多いですが、戦闘能力もかなりのもので、原作アメコミでは、その卓越した武術でキャプテン・アメリカ(疲れている)をぶっ飛ばしたこともあります。
また優れた感応力から相手の弱点を見破ることにも長け、ソーと同程度の実力者をノックアウトできます。彼女は修行の結果、自らの身体を完全に「コントロール」できるので、回復も自由自在。意識を遊離させて惑星間飛行をすることもでき、その意識を実体化させて戦闘することも可能。前述のテレパシーだけでなく、念動力や発火能力も持つ、いわゆる「全部乗せ」のチートキャラです。実写版ではその能力はかなり制限されて登場することが予想されます。
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