やる気が出ない、挑戦が怖い時に読む ─ 『天才たちの頭の中』監督に聞いた「クリエイティブ」になれる方法


そんな監督は、『出る杭は打たれる』という言葉を「絵が浮かぶような分かりやすいメタファーですね」と笑う。「出る杭になる恐れが、自己検閲に繋がる。自分は自分なんだから、違いを恐れないことです。誰の承認もいらないんです。」
ここまで話して、「どんな人でも、クリエイティブになれますか。クリエイティブって言葉は、特権ではないですよね」と筆者が確かめると、「特権ではないと思います。それ以外(クリエイティブな人以外)は切り捨てられる、ということはない」と答えてくれた。「クリエイティビティは、誰にとっても財産です。ただ、使い切ることのできる人はそういない。例えば、さっきの話ですよ。人は何かを考えたり、色々と言ったりする。ところが行動に移すのを恐れる。でも、クリエイティブな人ってのは、とにかくやるんですよ。」
「だからこそ、この映画は人々を勇気づける。誰でもクリエイティブになれるんです。」監督はこう結んだ。とにかくやる。行動に移す。実際、監督はこの来日を使って、既に次の企画のために動いているらしい。きっと監督自身も、この映画を通じてクリエイティブになる大きなヒントを得たのだろう。
映画『天才たちの頭の中 ~世界を面白くする107のヒント~』は、新宿武蔵野館ほか公開中。全国順次ロードショー。今すぐヒントが欲しい、すべての人へ。