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J・K・ローリング、「ハリー・ポッター:リターン・トゥ・ホグワーツ」不在の真実を語る ─ 「オファーはあったけれど断った」

ハリー・ポッター
TM & © 2001 Warner Bros. Ent. , Harry Potter Publishing Rights © J.K.R.

映画版『ハリー・ポッター』のキャスト&スタッフが再結集した特別番組「ハリー・ポッター20周年記念:リターン・トゥ・ホグワーツ」には、シリーズの最重要人物である原作者J・K・ローリングの姿がなかった。近年何かと物議を醸す人物であるがゆえ、番組側の意向で排除されたのではないかという推測もなされた本件について、このたびローリング自身が真実を語っている。

英国のラジオ番組「The Graham Norton Radio Show with Waitrose」に出演したローリングは、司会者から「『ハリー・ポッター』のリユニオンがあった際、あなたは外されたようでしたが……」と投げかけられると、この説を訂正。自らオファーを断ったことを強調した。

「私にもオファーはありましたが、“出たくない”と自分で判断しました。小説ではなく映画の番組だと思いましたし、それは当然、何を記念するものであったかという話ですよね。“出るな”とは誰にも言われておらず、オファーはあったけれど断ったということです。」

実際にローリングの発言通り、「リターン・トゥ・ホグワーツ」は映画『ハリー・ポッターと賢者の石』(2001)から20周年、すなわち映画シリーズの20周年を記念するものだった。そこで原作者のローリングは座談会やインタビューへの参加を断り、過去のアーカイブ映像でわずかに登場することとなったのだ。

ローリング側は2021年12月にも、この番組への出演オファーを受けたこと、アーカイブのコメントで登場するのが妥当だと判断したことを媒体を通じて説明。近年、ローリングがトランスジェンダーや性自認に関する考えを述べ、トランスフォビア(トランスジェンダーへの否定的な価値観・発想)だと批判されてきたこと、議論を招いていることは無関係と強調されたのである。今回のローリング自身によるコメントも当時の説明と一致するものだ。

なおローリングの発言について、ダニエル・ラドクリフやエマ・ワトソン、ルパート・グリント、エディ・レッドメインといった『ハリー・ポッター』『ファンタスティック・ビースト』の出演者はトランス・コミュニティを支援する意向を表明。その一方、ロビー・コルトレーンやレイフ・ファインズはローリングへの支持を述べ、マッツ・ミケルセンも慎重なスタンスを明らかにしていた

このたび、司会者は「若い俳優にはあなたへの意見を述べる人もいましたが、彼らとの関係は続いているんですか?」とも質問。これに対し、ローリングは「はい。今でも続いていますし、特に親しい人もいます。けれど、常にそういうものでしょう。特によく知っている人もいます」と応じた。

「ハリー・ポッター20周年記念:リターン・トゥ・ホグワーツ」はU-NEXTにて見放題独占配信中。

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Source: The Hollywood Reporter

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。