ガル・ガドット主演『ワンダーウーマン3』製作意向 ─ 新DCユニバースでも継続か

ガル・ガドット主演のDC映画『ワンダーウーマン』には、ユニバース刷新後も改めて『ワンダーウーマン3』が製作される意向があることがわかった。シリーズ主演のガドットが、全米映画俳優組合ストライキ開始前に収録された米Comicbook.comでのインタビューで語った。
ガドットはインタビューで「ワンダーウーマンを演じるのは大好きです。とても身近で、大切な存在」と語り、「ジェームズ(・ガン)とピーター(・サフラン)から聞いたところによると、一緒に『ワンダーウーマン3』を開発する予定なのだそうですよ」との新情報を明かしている。
これまでに『ワンダーウーマン』シリーズは事実上の打ち切りを迎えており、第3作の実現は絶望視されていた。前2作で監督を務め、とりわけ1作目では興行・批評の両面で成功を収めていたパティ・ジェンキンス監督が用意した第3作目の案は、別の事情でシリーズのリセットを控えていたスタジオ側に棄却されている。これによってジェンキンスは離脱し、ガドットの再演の可能性も不明とされた。
ガドットは以前にも、ワンダーウーマンの再登場について「裏側で進められていることがあります。皆さんもしかるべき時に知ることになりますよ」と明かしていたことがある。しかしこの時点では、単独映画第3作となるのか、あるいはカメオ出演や特別映像など別の企画になるのかは判別できなかった。
しかし、この度は『ワンダーウーマン3』と明言されており、それがDCスタジオ代表のガンとサフランの息のかかった企画であることも語られている。額面通りに受け取れば、映画シリーズ第3弾が検討されているということになる。一度は袂を分かっているジェンキンス監督が復帰するかも注目点となる。
新シリーズとはまた別の世界観でこのような自由な企画を成立させるため、新しいDC映画では「DCエルスワールド」という枠組みが用意されている。スタジオは現在、新たなキャストと共にスーパーマンやバットマンの映画を同一世界観内でリブートさせる予定だが、それとは別ユニバースの物語として、ホアキン・フェニックスの『ジョーカー』(2019)やロバート・パティンソン主演の『THE BATMAN-ザ・バットマン-』(2022)の続編を準備中だ。
『ワンダーウーマン3』が実現すれば、旧シリーズの世界が部分的ながら継続されることとなる。ベン・アフレックやヘンリー・カヴィル、ジェイソン・モモア、エズラ・ミラーにレイ・フィッシャーといったジャスティス・リーグの盟友たちがゲスト出演できる可能性もある。
一方で、『ワンダーウーマン3』実現にはまだ時間がかかりそうであることには、注意が必要である。ガドットは「これから開発される」と未来形で語っており、これは現時点で企画には何ら着手されていないことを意味している。DCスタジオのガンやサフランは、目下『スーパーマン:レガシー(原題)』の2025年7月11日米公開に向け準備中。さらに脚本家や俳優もストライキに突入しており、満足な企画開発もしばらく進まないだろう。
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Source:Comicbook.com