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『ワンダーウーマン』ヒーロー映画の新記録達成!海外での怒涛の進撃を振り返る

ワンダーウーマン
©Warner Bros. 写真:ゼータ イメージ

DCエクステンデッド・ユニバース(DCEU)作品『ワンダーウーマン』が、いよいよ本日2017年8月25日より全国の映画館にて公開される。映画ファンやアメコミファンならば、きっとその破格の評判を耳にした人も少なくないことだろう。

本作『ワンダーウーマン』は、この日本上陸を目前に控えた8月20日(現地時間)にアメリカにて驚くべき新記録を達成した。サム・ライミ監督が手がけた『スパイダーマン』(2002)を超えて、ヒーロー映画の第1作(オリジン・ムービー)として史上最高の米国興行収入を記録したのである。
ほかにも『ワンダーウーマン』は米国公開以降あらゆる方面で記録を更新、予想外の大ヒットを見せつけている。本記事では今回達成された新記録のほか、海外における驚異の進撃ぶりを振り返ることにしよう。

ワンダーウーマン
cWarner Bros. 写真:ゼータ イメージ

「ヒーロー映画第1作」史上No.1記録達成!

まずは8月20日(現地時間)時点での状況を確かめておこう。
Box Office Mojoによると、『ワンダーウーマン』は米国にて興行収入4億400万ドルを超え、さらに全世界の興行収入では8億10万ドルを突破している。2002年『スパイダーマン』が保持していた4億370万ドル(米国)の記録を塗り替えて、ヒーロー映画の第1作としては史上No.1の記録となったのだ。ちなみにランキングの第3位は『デッドプール』(2016)、第4位は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014)、そして第5位はDCEUの前作『スーサイド・スクワッド』(2016)である。

ちなみに全世界興行収入で、『スパイダーマン』は本作をしのぐ8億2,170万ドルを記録している。しかし日本で『ワンダーウーマン』の大ヒットが実現すればこの数字を抜くことも不可能ではない。果たしてどこまで迫ることができるのか……!

『ワンダーウーマン』怒涛の記録更新ラッシュ

これまで『ワンダーウーマン』は、2017年6月2日の米国公開以来、怒涛の勢いであらゆる記録を更新してきた。THE RIVERではその経緯を逐一お伝えしてきたが、その記録を並べてみるとやはり壮観だ。ここでまとめて振り返ってみよう(日付表記はすべて現地時間)。

女性監督作品史上No.1の全米オープニング記録

『ワンダーウーマン』は、米国で公開されるやいなや、直後の週末(6月2~4日)に全米4,165館で約1億50万ドルの興行収入を記録。女性監督が手がけた作品としては、サム・テイラー=ジョンソン監督による『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』(2015)の9,300万ドル(公開後4日間)を塗り替えて“史上No.1のオープニング記録”となった。
実は公開される以前、米国の一部メディアは「1億ドルは厳しい」とすら予測していたのだが……そうした声を裏切って、本作は怒涛のスタートを切ったのである。

女性監督作品史上No.1の全世界興行収入

“女性監督作品史上No.1”となったのはオープニング記録だけではない。全米公開後、作品のクオリティには観客や批評家による高評価と口コミがぞくぞくと集まり、映画館への客足はいっこうに途切れなかったのだ。

米国公開3週間後の6月23日、フィリダ・ロイド監督の『マンマ・ミーア!』(2008)が持っていた約6億900万ドルという全世界興行収入をしのぎ、『ワンダーウーマン』は女性監督による実写映画No.1の世界興収記録を達成。さらに成績を伸ばし、のちにはジェニファー・ユー・ネルソン監督『カンフー・パンダ2』(2011)の約6億6,500万ドルをしのぐ記録を樹立して、“女性監督作品史上No.1の全世界興収”となったのである。

記録更新にデッドプールも祝福、2017年夏最大のヒットへ

さらに『ワンダーウーマン』は“女性監督作品”という縛りすら超えて、ヒーロー映画の記録を更新しはじめた。『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)の米国興行収入を超えたことで“DCEU史上最高のヒット作”となったほか、公開約1ヶ月後の7月9日には『デッドプール』の米国興収を突破したのである。
ちなみに、『デッドプール』の米国公式Twitterがこの結果に祝福のメッセージを送ったことも大きな話題となった。

2017年夏、最大のヒット作に

その後、『ワンダーウーマン』は7月23日にマーベル・スタジオによる注目作『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』の興行収入をも突破し、2017年夏に劇場公開されている映画のトップへと躍り出ている
なお現時点で、本作は実写版『美女と野獣』に次いで2017年公開作品第2位の興行成績となったほか、ワーナー・ブラザース社の配給作品としては史上第3位の興行収入を誇る作品となっているのだ。ちなみに第1位は『ダークナイト』(2008)で、第2位は『ダークナイト・ライジング』(2012)である。

こうして海外で大旋風を巻き起こしてきた『ワンダーウーマン』は、日本でどのように受け止められ、どんな成績を残すことができるのか? いよいよこの夏の真打ち登場、心して迎え撃つように!

映画『ワンダーウーマン』は2017年8月25日より全国の映画館にて公開中

Source:?http://screenrant.com/wonder-woman-highest-grossing-superhero-origin/
http://www.boxofficemojo.com/movies/?id=spiderman.htm
cWarner Bros. 写真:ゼータ イメージ

 

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。