DCエクステンデッド・ユニバース作品『ワンダーウーマン』は米国で公開されるやいなや、ファンや批評家はもちろんのこと、映画関係者やコミック関係者まで巻き込んでの高評価となった。公開以前にはほとんど誰も予想できなかった事態を生んだ本作は、とてつもなく大きな衝撃を各方面にもたらしたのである。

そのうちのひとつが、『ワンダーウーマン』があの『スター・ウォーズ』に影響を与えてしまった……かもしれないというできごとだ。
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』（2015）に始まった“新3部作”の最終章である『スター・ウォーズ／スカイウォーカーの夜明け』にて脚本・監督を務めるコリン・トレボロウは、『ワンダーウーマン』を家族で観て非常に感銘を受けたという。

娘に起こった変化とは？

米Fandangoのインタビューに登場したトレボロウ監督は、『ワンダーウーマン』を一緒に観た娘に“とある変化”が起きたことを明かしている。

「娘は4歳だから、まだそれほど映画の話はしないんだ。でも彼女を連れて『ワンダーウーマン』を観に行ったんだよ。妻と僕と、息子と一緒にね。みんなとても気に入ったんだ、最高の映画だったよ。だけど娘にすごいことが起こってね。劇場を出てから、別の日に写真を撮ったんだけど。」

トレボロウ監督のTwitterには、『ワンダーウーマン』を観た娘に起こった「すごいこと」を収めた写真が投稿されている。

Wonder Woman before/after. Thank you @PattyJenks. pic.twitter.com/VsdUIpqhRk

? Colin Trevorrow (@colintrevorrow) 2017年6月4日

「娘は映画に心から反応したんだよ。（『ワンダーウーマン』を）楽しんでいたとは思ったけど、その一部になろうとするなんてね。でも彼女は（劇場を）出ると、“毎日観たい、今はわたしがワンダーウーマンなんだ！”って言ってた。そんな様子を見るのは最高だよ。まさに、映画はこういうことが大切なんだ。」

ではトレボロウは、自身の手がける『スター・ウォーズ／スカイウォーカーの夜明け』にこの経験をどう反映するのか……。シリーズの記憶を思い出しつつ、彼はその心境を語っている。

「『スター・ウォーズ』はいつも僕たちとともにあった。ルーク・スカイウォーカーやハン・ソロ、レイア姫には、いろんな点で自分自身を重ね合わせられたんだ。今では、特にレイというキャラクターが若い女の子たちには大切なんだ。彼女の直面する課題もね。
とても重要なのは、僕たちの語ろうとしている物語を、実際の子供たちがどう感じるのかを理解することだ。僕に子供がいるのは大きなことだと思うし、だから子供のいない映画監督は彼らと話してみるべきだと思う。だって彼らは、子供だったころの僕たちと同じようには物事をとらえていないからね。だから僕は（映画を作る上で）そこに焦点を合わせてるよ、そうすることが必要だと思うから。」

きっと『ワンダーウーマン』は、かつて『スター・ウォーズ』がそうであったように、子供たちの心にもしっかりと刺さる映画となったということだろう。娘の反応を見たトレボロウは「本当に打ちのめされた」と語っており、映画を作る者として大きな刺激と衝撃を受けたことを隠していない。
もし『ワンダーウーマン』を「なんとなく子供向けではないのでは」と思っている方がいれば、ここはトレボロウの言葉を信用して、ぜひとも劇場に親子で足を運んでみてほしい。もしかすると思いもよらぬ反応が返ってきて、大いに驚かされることになるかもしれないのだ……。

映画『ワンダーウーマン』は2017年8月25日より全国の映画館にて公開中。
2019年公開『スター・ウォーズ／スカイウォーカーの夜明け』も、老若男女あらゆる層に刺さる映画になることを祈りたい！

Source: https://www.fandango.com/movie-news/interview-director-colin-trevorrow-talks-the-book-of-henry-and-teases-star-wars-episode-ix-752372
Eyecatch Image:?Colin Treverow at the World Premiere of Star Wars The Force Awakens Red Carpet #StarWars – DSC_0804 / Red Carpet Report on Mingle Media TV ( https://www.flickr.com/photos/minglemediatv/23481531320/ ) / Remixed by THE RIVER