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『ワンダーウーマン 1984』海外最速レビュー、「これこそ今年必要な映画だ」 ─ 希望あふれるヒーロー映画に賛辞集まる

ワンダーウーマン 1984
© 2020 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & © DC Comics

2020年、ハリウッドは新型コロナウイルスの影響によって大きなダメージを受けた。あまたの大作映画が公開延期となる中、一年の終わりに待望の新作ヒーロー映画がやってくる。老若男女を問わず、全世界の観客を対象にワーナー・ブラザースが贈る『ワンダーウーマン 1984』だ。米国では劇場公開と同日に配信開始という挑戦も話題だが、海外各国では無事に劇場公開を迎える。

大幅な公開延期を経て、いよいよ全貌が明かされるワンダーウーマン/ダイアナ・プリンスの新たな冒険を、海外のジャーナリストが早くも目撃した。過酷なコロナ禍に見舞われた2020年の締めくくりにふさわしい作品だという声に惹かれるが、前作『ワンダーウーマン』(2017)に続いてガル・ガドットやクリス・パインによる演技やアクション、そしてヴィラン役のクリステン・ウィグ&ペドロ・パスカルに絶賛の声が上がっている。

本記事では、SNSにて綴られたレビューや感想の中から気になるコメントをピックアップ。こうした記事をお届けするのも久しぶりとなるが、ぜひ2020年12月18日(金)の劇場公開に向けて期待を高めてほしい。

『ワンダーウーマン 1984』海外最速レビュー

ブランドン・デイヴィス(ComicBook.com)

「パティ・ジェンキンスはあらゆる意味で80年代らしい映画を作り上げながら、現代にもユニークな作品たらしめた。前作よりスケールが大きく、同時に抑制の効いた映画。ダイアナ・プリンスやワンダーウーマンの素晴らしいシーンもたっぷり。」

テリ・シュワルツ(IGN)

「大好きな映画。前作は現代のDC映画でもお気に入りの作品ですが、今回はダイアナ・プリンスの非常に人間的で美しい物語を描き、スマートに次の段階へと進んでみせました。最大の驚きは、パティ・ジェンキンスも予想できなかった形で、2020年の終わりに必要なメッセージを伝えてくれたところ。同時に、とにかく派手で楽しい大作映画が帰ってきたという興奮もある。」

ドリアン・パークス(Geeks of Color)

「前作が大好きなのですが、続編はすべてが新たな次元に到達していると自信を持って言えます。ペドロ・パスカル演じるマックスウェル・ロード、クリステン・ウィグ演じるチーターは最高。パティ・ジェンキンスにDC映画全体を任せてほしい。これぞ映画館で観るために作られた大作映画です。」

ジム・ヴェイヴォダ(IGN)

「とても楽しく、非常にハートウォーミングで希望に満ちたメッセージがある。率直に言って、こういう映画が今年必要だったのだ。」

ミーガン・デイモア(CBR.com)

「前作以上に大好きな映画。もっと早く観られることを願ってはいたけれども、希望や楽観主義、作品のメッセージにはふさわしいタイミングでの公開になったのかもしれません。私が泣いてしまったポイントが2ヶ所あるんですが、涙の理由はまったく別物。『ワンダーウーマン 1984』は、楽しくて声援を送りたくなるアクションの合間に心をえぐる術を熟知しています。」

「ヴィランたちがとても重層的に描かれています。クリステン・ウィグはバーバラ・ミネルヴァ/チーター役を見事に演じきっていて、ガル・ガドット演じるダイアナとの化学反応も素晴らしい。ペドロ・パスカルのマックスウェル・ロードはすごく愉快だけれど、見かけ以上に深みがある。待った甲斐のある映画でした。驚くべきビジュアルと心に響くエモーショナルさの中に、チャーミングさと信頼が詰まっている作品です。」

エリック・ゴールドマン(Fandom)

「本当に力強い映画。パワフルで素晴らしい場面がいくつもある。そして究極的には、作品のメッセージと感動的なヒーローの存在によって、この波乱の時代にうまくフィットした作品です。ちょっとおかしな話ではあるけれど、『ビルとテッドの時空旅行』に並んで、“これぞ今の私たちに必要な作品なのだ”と思わされました。」

「キャストは全員素晴らしく、(パティ・)ジェンキンスは今回も監督として完璧なマッチング。第三幕でひとりのヴィランが強力になるので、もう片方もしっかりと見たかったように思いますが、映画全体はとても成功していると思います。」

ペリ・ネミロフ(Collider)

「私は前作の方が好きだったけれど、続編で新しく、大きな変化に挑むフィルムメーカーのことは大好き。パティ・ジェンキンスのチームはそういう仕事をしています。すべてに納得がいくわけではないけれど、無私無欲や愛情、思いやりという価値観が光を放っている作品です。」

ジョシュ・ホロウィッツ(MTV)

「『ワンダーウーマン 1984』に対して僕が言える最大の誉め言葉は、リチャード・ドナー(『スーパーマン』)の時代に失われた映画のような感覚があったということ。愛情たっぷりの作品です。」

エリック・デイヴィス(Fandango)

「最初から最後まですごく楽しい映画。前作に大きな敬意を込めつつ、温かさと希望、愛情、アクション、ロマンス、ユーモアが詰まっている。パティ・ジェンキンスとガル・ガドット率いるチームは、DC史上最高と言える続編のひとつを生み出しました。」

「ネタバレになるため言えないけれど、とてもクレバーなプロット。オープニングは単独で見事な出来だし、アクションシーンはすべてがユニークかつ独特。ハンス・ジマーによる音楽も素晴らしい。ガドットと(クリス・)パインの化学反応も再び観られるし、ペドロ・パスカルとクリステン・ウィグは複雑で予想できない悪役を演じています。見事なアンサンブルキャストです。」

ジャーマイン・ルシアー(Gizmodo)

「大いに野心的で、とてもエキサイティングで、必要な希望にあふれた映画。とても長い作品で、しばしば失敗もあるけれど、よくできた大作映画はこういう気持ちにさせてくれるのだと思い出させてくれました。」

エリック・アイゼンバーグ(Cinema Blend)

「よくできたストーリーであり、素晴らしく、そしてタイムリーなメッセージがある作品。サプライズもたくさんあり、チーターとマックス・ロードも最高(ウィグ&パスカルはそろって輝きを放っている)。格別な作品で興奮した。」

エイミー・ラトクリフ(Nerdist)

「これこそ私に、私たちに必要な映画。希望にあふれた、前向きな、まさしく『ワンダーウーマン』なのです。あなたの心を撃ち抜くテーマがある、美しい作品。現代のスーパーヒーロー映画とは異なるビジュアルと印象をもつ作品だとも言えます。」

ワンダーウーマン 1984
© 2020 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & © DC Comics

スピード・力・戦術すべてを備えたヒーロー界最強の戦士、ワンダーウーマンを襲う全人類滅亡の脅威とは? 世界中の誰もが自分の欲望を叶えられてしまったら?禁断の力を手にした、かつてない敵マックスの巨大な陰謀が立ちこめる中、正体不明の敵チーターが姿を見せる。崩壊目前の世界を救うため、最強の戦士が支払うものとは……。

映画『ワンダーウーマン 1984』は2020年12月18日(金)より全国ロードショー。

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。