『X-MEN:アポカリプス』レビュー ウルヴァリン登場は歌舞伎の型のような「満を持して感」抜群

16年続いたシリーズ集大成宣言!

『ファースト・ジェネレーション』からのプリクエル3部作完結、と掲げているものの、17年にヒュー・ジャックマンのウルヴァリン卒業作品『ウルヴァリン3(仮)』 18年に『デッドプール』の続編、『ガンビット』の制作予定がアナウンスされて、 まだまだ広がり続けるX-MENサーガ。

第三作『ファイナルディシジョン』でブライアン・シンガーが監督から抜けて、 もうなんだか投げやりのような展開が続いた時にはもうシリーズは終わりかと思ったものの、 人気者のウルヴァリンでシリーズを維持しておいて、シンガーが製作に復帰した 『ファースト・ジェネレーション』からV字回復。 『ウルヴァリン:SAMURAI』まで取り込んだ『フュチャー&パスト』では ついにシンガーが監督復帰!

さすがに各作品の矛盾が増えすぎな感じがもするものの、文字通りの新旧キャストを ウルヴァリンというキャラクターを使って力技で融合することに成功した。 黒歴史まで正史に取り込むことをうまくやって見せたのはこのシリーズと 『ワイルド・スピード』シリーズぐらいではないだろうか?

さて本作、サイクロップス、ジーン・グレイの登場が改めて描かれ(何度目だ?) 最初のミュータント“アポカリプス”こと“エン・サバー・ヌール”が登場。 若き日のストームや前にも出てきたエンジェル果てはマグニートまで配下に収めて 人類浄化を宣言。 プロフェッサーX、ミスティーク達がなんとか対抗しようとするものの、 恵まれし子らの学園の生徒たちはまだまだ未熟な面も多く大苦戦。
さらにまた出てきた、ミュータントにとって人類側最悪の敵ストライカーも介入。 やがて、X-MENとなる若きミュータントたちははどうなるのか? 予告編でファンを喜ばせたあの三本爪の男はどうやって出てくるのか? そして、プロフェッサーはどうやってふさふさからツルツルになるのか?
シリーズファンが気になって仕方のない要素が絶妙なタイミングで投入されて、 2時間半近い映画はだれることなく一気に見せてくる。 特に三本爪の男の登場の仕方は歌舞伎の型のような“満を持して感”抜群

wolverine

冒頭のエジプト大群衆など今後公開予定の『キング・オブ・エジプト』や『ベン・ハー』が ちょっと心配になる迫力ある画作り。

今回の舞台は83年(83年ネタ『スター・ウォーズ』や『ナイトライダー』、三作目ネタはクスリとさせる) 第1作の2000年まであと17年、プロフェッサーもマグニートも パトリック・スチュワート、イアン・マッケランになるにはまだまだ若いぞ。 さぁ、あと何本行くのか!?

ちなみに、もはや定番となりつつあるエンドロール後の最速次回作予告(?) いよいよアメコミに造詣が深くないとわかりにくくなりつつあるが、 これは『ウルヴァリン3(仮)』へ直結する布石なので、やはり見ておかないと損です。

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About the author

≒村松健太郎。脳梗塞との付き合いも10年目。 映画祭の審査員、映画学校を手伝い。シネマズBY松竹にて執筆も。 映画を広げるのに便利な舞台とか本とかも・・・・。黒手袋て杖をついていれば私です、

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