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【独占】『X-MEN: ダーク・フェニックス』サイモン・キンバーグ監督「X-MENに終わりを告げる映画に」 ─ ヒーローや原作コミックへのこだわり明かす

X-MEN︓ダーク・フェニックス
©2019 Twentieth Century Fox Film Corporation

マーベル映画『X-MEN』シリーズの最終章、『X-MEN: ダーク・フェニックス』が2019年6月21日(金)に公開される。

このたびTHE RIVERでは、『X-MEN:ファイナル ディシジョン』(2006)より脚本家・プロデューサーとして長年シリーズに携わり、本作で監督デビューを果たしたサイモン・キンバーグのインタビュー映像を独占入手。“X-MENを知り尽くした男”が、映画に込めた思いとこだわりの数々を明かした。

誰もが共感できる普遍性、現実的なドラマ

『X-MEN: ダーク・フェニックス』では、キーパーソンとなるジーン・グレイやミスティーク、ストームをはじめとした女性キャラクターがパワフルに活躍する。サイモン監督は『X-MEN』シリーズについて、「原作のコミックには常に平等主義の精神があります」と語った。

「ジーンもストームも、ミスティークもローグも、女性キャラクターが驚くほどパワフルで強いんです。精神的にも身体的にも、男性キャラクターと肩を並べている。その精神は映画シリーズでも受け継がれていて、強い女性キャラクターを強い女優が演じてきました。しかし、女性が中心となる『X-MEN』の映画は今までにひとつもなかったんです。」

X-MEN︓ダーク・フェニックス
©2019 Twentieth Century Fox Film Corporation

スーパーパワーを持つミュータントを描く『X-MEN』シリーズは、一見現実からかけ離れた世界のようにも思われかねないが、そこには誰もが共感できる普遍的なテーマが隠れている。監督も「『ダーク・フェニックス』のエピソードには誰もが共感できる」と自信をにじませた。

「(本作では)自分の感情や心理状態を制御できず、パワーを暴走させてしまう主人公を描いています。怒りを爆発させてしまう子供や、ホルモンに翻弄される十代、ままならない人生に苛立つ大人、誰もが気持ちを理解できるでしょう。だけどスーパーヒーローの場合、壁に物を投げるだけでは済まなくなってしまう。都市や国、全世界にとっての脅威になってしまうんです。」

X-MEN︓ダーク・フェニックス
©2019 Twentieth Century Fox Film Corporation

サイモン監督は、コミック『ダーク・フェニックス・サーガ』から継承されてきたストーリーの魅力は「濃厚さ」だと語る。「感動的で共感できる物語ですから、ビジュアルや俳優の演技もそういうものを目指しています」。一方で監督は、本作を『X-MEN』シリーズでもっとも等身大の、現実的なドラマとして仕上げることに心を砕いた。その理由は、この物語が極めて個人的な内容を描いているためだ。

原作の人気の根源とも呼べる部分を、本作でも一番大切に描きました。この映画で描かれるのは、実は非常に個人的な危機。ファンや仲間から愛されてきたキャラクターが、制御を失い、正気を失う。そして、その影響が銀河系全体に及んでしまう。つまり、個人の危機が手に負えなくなり、愛する人を失うことが、銀河系全体の危機を意味するわけです。」

この言葉が示唆するように、本作ではおなじみのX-MENメンバーに最大の危機が訪れる。「固い結束が引き裂かれ、未曾有の試練が訪れる。この危機を乗り越えるには、それぞれが変化、進化、成長して、再び結束しなければならないんです」。サイモン監督は、あえて本作を「これまでのX-MENに終わりを告げる作品」だとも言い切っている。「誰も経験したことのない、まったく新しい問題に直面することになります」。

『X-MEN: ダーク・フェニックス』

前作『X-MEN: アポカリプス』(2016)にて、ジーン・グレイが巨⼤なる脅威アポカリプスに致命的な⼀撃を与え、⼈類を救ってから10年。宇宙でのミッション中、ある事故によってジーンのダークサイドが覚醒し、内側に封じ込められていたもう一つの人格〈ダーク・フェニックス〉が解き放たれた。そして世界に危機が訪れる。全宇宙の破滅を止めるため、X-MENはジーンの〈悪〉に⽴ち向かうが……。

X-MEN︓ダーク・フェニックス
©2019 Twentieth Century Fox Film Corporation

ジーン・グレイ/ダーク・フェニックス役は、ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」(2011-)のソフィー・ターナー。主要キャストには2度のアカデミー賞ノミネートを誇るマイケル・ファスベンダー(マグニートー役)や『ミスター・ガラス』(2019)も記憶に新しいジェームズ・マカヴォイ(プロフェッサーX役)、オスカー女優ジェニファー・ローレンス(ミスティーク役)らが続投。謎の女役には、多数の受賞歴を持つジェシカ・チャステインが起用された。

映画『X-MEN: ダーク・フェニックス』は2019年6月21日(金)全国ロードショー

『X-MEN: ダーク・フェニックス』公式サイト:http://www.foxmovies-jp.com/darkphoenix/

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THE RIVER編集部THE RIVER

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