2000年問題がマジだった恐怖描くA24ホラー・コメディ『Y2K』予告編 ─ ジョナ・ヒル製作、世紀末の夜が大パニックに

『ウエスト・サイド・ストーリー』(2021)などで知られるレイチェル・ゼグラー主演、A24製作によるホラーコメディ映画『Y2K(原題)』の初予告編が米公開となった。
映画のタイトルとなっている「Y2K」は“Year 2000”の略語であり、2000年代のことを指す言葉だ。近年では、Z世代の間で2000年代のファッションを再現する「Y2Kファッション」など、リバイバル・トレンドを示す言葉として用いられることも多い。
今作のテーマとなるのは、世紀末に世間を賑わせた「2000年問題」。西暦2000年を迎える際、当時はコンピュータシステムや電子機器が誤作動を起こす可能性が懸念されていた。この映画では、まさに2000年問題が起こるかもしれないと心配されていた、1999年の大晦日と2000年の元旦が舞台となる。
物語の主人公は、美少女ローラに想いを寄せる冴えない高校生のイーライ。同級生たちが20世紀最後の夜をパーティーで迎えようと盛り上がる中、なんとかイーライと親友ダニーはY2Kパーティーに潜り込むが……。
『Y2K』の初予告編では、2000年になった瞬間に若者でゴッタ返した家が停電に。「Y2Kはマジもんだった!」とハシャいでいたのも束の間、勝手に動き出したオモチャのトラックが器用にアームロールを操り、ライターとスプレーを使って引火し、パーティーの参加者が火だるまになる事態が発生。
続いて、電気ドリルの誤作動で頭に穴を開けられた女子高生が血しぶきを巻き散らすわで、楽しいはずのパーティーが惨劇に転じてしまう。果たして、イーライたちはリアルに起きた2000年問題を生き延びることが出来るのか……?イーライとローラの恋模様は?
ポリゴンCGのキャラクターやデジタル機器、チャンバワンバによる懐かしのヒット曲「Tubthumping (I Get Knocked Down)」など、当時を再現した世界観にも注目だ。
『シャザム!~神々の怒り~』(2023)『ハンガー・ゲーム0』(2023)に出演し、『白雪姫』実写版リリースも控えているレイチェル・ゼグラーがローラ役を演じ、イーライ役で主演するのは、ホラー映画『IT/イット』シリーズのビル役で知られるジェイデン・マーテル。ダニー役には、『デッドプール2』(2018)でファイヤーフィスト役を演じたジュリアン・デニソンがキャスティングされている。
監督を務めるのは、本作でギャレット役も演じているカイル・ムーニー。本作は、俳優としても活動しているムーニーにとって長編映画監督デビューとなり、ミュージックビデオ監督のエヴァン・ウィンターと共同で脚本も担当。
プロデューサーにはウィンターと並び、『マネーボール』(2012)『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(2014)でアカデミー賞助演男優賞候補となり、監督・脚本家としても活躍中のジョナ・ヒル、人気ドラマ「一流シェフのファミリーレストラン」(2022-)でクリエイターを務めるクリストファー・ストーラー、『ユー・ピープル ~僕らはこんなに違うけど~』(2023)でヒルと組んだアリソン・グッドウィンらが名を連ねている。

果たして彼らは、2000年代を迎えることができるのか?A24製作によるホラーコメディ映画『Y2K(原題)』は、2024年12月6日に米国公開予定。
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Source:@A24 , The Hollywood Reporter