若い頃のトム・ハーディは「挨拶もしない、変な、孤独な若者だった」とパトリック・スチュワートに暴露される

「新スター・トレック」「スタートレック:ピカード」シリーズのジャン=リュック・ピカード艦長役でお馴染み、パトリック・スチュワートは今日の映画界を代表するレジェンド俳優の1人。数十年に渡る豊富なキャリアを誇るスチュワートにとって、『ネメシス/S.T.X』(2002)で共演した若き日のトム・ハーディは色んな意味で印象深い存在だったようだ。
英国で舞台俳優として数々のステージに立った後、1987年にスタートした「新スタートレック」で知名度を上げたスチュワート。劇場版『スタートレック』シリーズの10作目となる『ネメシス/S.T.X』にてロミュラン帝国の若き新指導者・シンゾンを演じているのがハーディだ。リドリー・スコット監督作『ブラックホーク・ダウン』(2001)でハリウッドデビューを果たし、『ネメシス』当時もまだまだ駆け出しだったハーディを、スチュワートは「ロンドンから来た、変な、孤独な若者でした」と振り返っている。
「トムは私たち共演者の誰とも、社会的なレベルで交わろうとしませんでした。『おはようございます』も言わなければ、『お疲れ様です』も言わない。現場で出番がない時は、トレーラーでガールフレンドでずっと過ごしていましたね。こちらに敵意があるというわけでは決してないのだけれど……彼と信頼関係を築くのはなかなか難しかったです。」
ハーディは自分自身の撮影現場が終了した晩、挨拶や礼儀正しい態度を見せることもなく、いつもの通り黙ってその場を去ってしまったのだとか。スチュワートはドアが閉まると、データ少佐役のブレント・スパイナーとライカー副長を演じたジョナサン・フレイクスに「今後名前を聞くこともないと思われるやつだ」と告げたそう。
しかし、その後のハーディは果敢に映画出演を続け、『インセプション』(2010)『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(2015)『ヴェノム』シリーズなどトップ俳優の座を不動のものとしている。もちろんその活躍ぶりはスチュワートも知るところで、「私が間違っていたとトムが証明してくれたことは嬉しい限りです」と、自分の読みが当たらなかったことをユーモアを交えながら紳士的に言及している。
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Source:Insider