ザック・スナイダー、『ジャスティス・リーグ』スナイダー・カットのIMAX上映を熱望「可能性あるかも」

DC映画『ジャスティス・リーグ』(2017)は、ザック・スナイダー監督が製作中に企画を降板し、当初の構想とは異なる形で完成した作品だ。劇場公開版のリリースから3年が経過した今、ザックは自身のビジョンに基づく“スナイダー・カット”の劇場公開を望んでいる。
通称“スナイダー・カット”こと「ザック・スナイダーズ・ジャスティス・リーグ(原題:Zack Snyder’s Justice League)」は、米HBO Maxにて2021年に配信される計4時間のテレビシリーズ。しかし本編を構成しているのは、もともと劇場公開を前提に撮影された映像ばかりだ。Ping Pong Flixに登場したザックは、「僕は映画と劇場体験が大好きだし、強く支持しています」と発言した。
「できることなら『ジャスティス・リーグ』を劇場で上映したい。ただし、配給のことは僕が決められるものではありません。配給は現実的に実現できるかどうかで、ワーナー・ブラザースとHBO Maxはあらゆる面の契約を結ばねばならず、どう映画を売るのかという複雑なプロセスもあります。けれど、そういうものを抜きにすれば、運が良ければ、HBO MaxのようなものがないところではIMAX上映の可能性もあるかもしれません。」
2020年11月19日、ワーナーはアメリカ国内にて、DC映画『ワンダーウーマン 1984』の劇場公開とHBO Maxでの配信を同時展開することを発表。HBO Maxのサービスが実施されていない海外各国では、米国に先がけて劇場公開されることも決定している。もし事態が首尾よく運び、“大人の事情”が解決されれば夢のIMAX上映もありうるということだろう。
またザックは、コロナ禍が収束を迎えた後の劇場公開にも希望を抱いているようだ。「この映画をIMAXでファンのみなさんにお見せすることは、僕の理想であり、大いなる夢であり希望。一度きりなのか何度も上映されるのかは別にして、上映してほしいと思います」。
思えば、ザックは『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)などで早くからIMAXカメラを撮影に取り入れており、『ジャスティス・リーグ』にもクリストファー・ノーランが製作総指揮として参加していた。すでに実現すること自体が奇跡的な“スナイダー・カット”、IMAX上映という2度目の奇跡は起こるのか…!
「ザック・スナイダーズ・ジャスティス・リーグ(原題:Zack Snyder’s Justice League)」は2021年にHBO Maxにて米国配信予定。世界各国でのリリースも計画されている。
Source: Ping Pong Flix, Comicbook.com