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『ズートピア』ナマケモノのフラッシュが好き ─ スピード狂の裏設定、映画に繋がる公式短編も

ズートピア
Walt Disney Studios Motion Pictures/Photofest 写真:ゼータイメージ

2016年のディズニー・アニメ『ズートピア』は、動物たちだけの世界を舞台に、夢や多様性を謳う物語だ。個性豊かな動物のキャラクターがたくさん登場するが、中でもナマケモノのフラッシュに大笑いし、心に残ったという方も多いのでは。

フラッシュは免許センターの職員だ。主人公のジュディとニックがとある事件を追う過程で、入手した車のナンバーの持ち主を探すため、免許センター窓口のフラッシュを訪ねる。ニックは「フラッシュは仕事が速い」と紹介するが、いざセンターに到着してみると大行列だ。職員は全員ナマケモノたちで、ハンコを押したり、書類をホッチキスで留めたりといった簡単な事務作業もの〜んびり行っている。

しかしニックは、「ズートピアじゃ何にでもなれる」という多様性を尊重していて、フラッシュの動きが他よりも遅いことを気にも留めない。フラッシュは会話のやりとりもスローペースで、ジュディはテンポが噛み合わないことに少し苛立つ様子も見せるが、そんなフラッシュにニックがジョークを言って聞かせる。オチを聞いて大笑いするにも超スローで、隣席の同僚プリシラに伝えようとするから、さあ大変。ジュディが目当ての証明書を手に入れた頃には、外はすっかり暗くなっていた。

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その名前とは裏腹に、何もかもがスローなフラッシュだが、エンドロールではスピード違反で捕まるというオチも。なぜか車に乗っている時だけスピード狂になってしまうようだ。

実はフラッシュが車乗りなのは裏設定がある。『ズートピア』韓国版CMでは、フラッシュの歩きが遅すぎて電車から降りられないという描写があるのだ(かわいそう)。おそらくフラッシュは電車を乗りこなすことができないから、自家用車を使うことにしたのだろう。ちなみに愛車のナンバープレートは「FST NML」で、これは「Fast Animal(速い動物)」の略である。

キャラクター設定本の『The Essential Guide』によれば、フラッシュの趣味は「木の成長を見ること」なのだとか。自宅でのんびり木が育つ様子を見守るフラッシュの姿を想像すると可愛らしい。

フラッシュのスロー・ギャグをもっと堪能したいという方は、ディズニープラスで配信の短編アニメシリーズ「ズートピア+」がオススメだ。第6話『ディナー・ラッシュ』では、フラッシュとプリシラがディナーでレストランを訪れる様子がユーモアたっぷりに描かれる。2人は恋人関係だったということだ。このエピソードでは、なんと映画本編に繋がるという粋な展開も用意されているから、未見の方はぜひチェックしてみて。

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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