『21ブリッジ』特別映像が公開 ─ チャドウィック・ボーズマン声優の田村真が追悼「世界で一番会いたい人でした」

チャドウィック・ボーズマン最後の劇場公開主演&製作映画、『21ブリッジ』が2021年4月9日(金)より全国公開される。この度、『ブラックパンサー』(2018)などでチャドウィックの日本語吹替えを担当してきた田村真が、彼の歴史と共に本作の魅力を紹介する特別映像が到着している。
8人の警官を殺した強盗犯を追跡するため、刑事のアンドレは、ニューヨーク・マンハッタン島に架かる21の橋を全て封鎖した。しかし、追跡を進めるうち、表向きの事件とは全く別の陰謀があることを悟る。そんなアンドレ刑事はたった一人で事件の裏に隠された闇に立ち向かうことに。スリリングかつダイナミックなクライム・アクションがついに日本上陸だ。
チャドウィックは病を公にせず、闘病生活と映画撮影を両立させながら最後まで戦うことを誓った。2020年8月20日、死去の報道が世界中に伝えられると多くの人々が彼の死を悲しみ、ウィル・スミス、クリス・エヴァンス、ドウェイン・ジョンソン、バイデン米大統領、マライア・キャリー、マーベル・スタジオ、ルーカスフィルムなども追悼の言葉を寄せた。
キャッチコピー「最後まで、戦う。」が表す通り、チャドウィックが闘病生活と両立させて完成させた本作。ニューヨーク・マンハッタン島を容疑者逮捕のために封鎖するという卓越した発想に、チャドウィックが惚れ込み製作としても参加した。「動きだしたら止まらないアクションに乞うご期待」とチャドウィックが呼びかけるほか、製作を務めたアンソニー&ジョー・ルッソ、シエナ・ミラー、J・K・シモンズのコメントも交えた映像からは、『21ブリッジ』がチャドウィックのヒストリーを語る上で欠かせない必見作である事が伝わってくる。
なお、特別映像とあわせて、田村真が、チャドウィックへの追悼の言葉や、彼を演じる上で意識していた点などについて語っている。
「ブラックパンサーの大成功を機に、世界中の人達が更なる活躍に期待を膨らませた事と思います。チャドウィックさんが演じるキャラクターをもっともっと観たかった。そして、もしそのキャラクターを僕が吹き替えさせて頂く事が続いたら、いつの日かチャドウィックさんに会えるのではないかと、そんな夢のまた夢見たいな事も想像したものです。世界中で一番会いたい人でした。残念でなりません。
童顔でとても柔和な印象がありますが、演じたのは、困難にも敢然と立ち向かう、厳しくもあり芯の強い役が多かったと思います。これはチャドウィック・ボーズマンその人自身が、毅然とした態度で、世間や世界と対峙するんだという信念の表れだったのではないかと想像します。チャドウィック・ボーズマンが備え持った品性を、吹き替えで無くさないよう、どの役を演じるにあたっても意識しました。」
映画『21ブリッジ』は、2021年4月9日より全国公開。配給はショウゲート。