ドラマ「24 -TWENTY FOUR-」前日譚企画が始動 ― ジャック・バウアーのオリジン描く

日本でも海外ドラマ人気の先駆けとして一大ムーブメントとなった、人気ドラマシリーズ「24 -TWENTY FOUR-」(2001-)の前日譚(プリクエル)作品が企画されているようだ。米Variety、Deadlineほか複数のメディアが伝えている。
報道によれば、「24」シリーズの新プロジェクトには、同シリーズでショーランナー(制作統括)を務めてきたハワード・ゴードンと、製作総指揮や脚本を担当したジョエル・サーノウ&ロバート・コクランが参加しているとのこと。2001年に放送された第1シーズン以前を舞台とする“前日譚”で、キーファー・サザーランドが演じた主人公ジャック・バウアーの起源(オリジン)を描く物語になるという。製作を務めるのは20世紀フォックステレビジョンと、インド版「24」を手がけるImagine TV。Varietyによれば企画は初期段階にあり、実現する場合も放送時期は不明だという。
これまで「24」シリーズは、2001年から2010年までに全8シーズンと特別番組、短編作品が製作されている。この時期に発表された各シーズンは、おなじみジャック・バウアーを主人公に、「24」シリーズの大きな特徴であった“1話につき1時間、全24話で24時間の出来事をリアルタイムに描く”というコンセプトを丁寧に踏襲したもの。2014年に復活した「24 リブ・アナザー・デイ」では全12話で24時間が描かれた。2017年のスピンオフ作品「24: Legacy」も同様のスタイルで、同作にジャック・バウアーは登場していない。
ジャック・バウアー役のキーファー・サザーランドは、過去に体力面などを理由に「24」シリーズからの卒業を示唆していた。「24: Legacy」はその意向を反映したものとみられるほか、このたびの前日譚企画も、若きジャック・バウアーを描くことでキーファーの存在なしにシリーズを継続するアイデアといえるだろう。
なおDeadlineによれば、フォックスは「24」シリーズの新作をもう一案検討しており、そちらはハワード・ゴードンと「キリング/26日間」(2011-2014)のジェレミー・ドナーが携わる法廷サスペンスだという。
「24」シリーズを支えてきたクリエイターが再結集して描くジャック・バウアーのオリジン・ストーリーとはどのようなものになるのか、やはり24時間を描く物語なのか、仮にそうだとしてあの屈強なエージェントがたった24時間で誕生しうるのか、気になることはたくさんある。これはぜひとも製作にこぎつけて、「24」シリーズの新しい世界を観客に見せてほしい…!
Sources: Variety, Deadline
Eyecatch Image: Photo by Kristin Dos Santos Remixed by THE RIVER