『28年後…』ゾンビが本気で追いかけてくるので出演者もマジで逃げた

『フリー・ガイ』(2021)や『最後の決闘裁判』(2021)のジョディ・カマーにとって、『28日後…』シリーズの最新作『28年後…』は大きな試練となったようだ。ゾンビから逃げるべく全速力で走りまくったと、英Empireのインタビューにて明かしている。
『28年後…』は、わずか数秒で人間を凶暴化させてしまうウイルスの感染拡大を描いた『28日後…』と、続編『28週後…』(2007)から連なる物語。監督には第1作のダニー・ボイル、脚本に『エクス・マキナ』(2014)や『シビル・ウォー アメリカ最後の日』(2024)の監督としても知られるアレックス・ガーランドが復帰し、新たな3部作の幕開けとして登場する。
『28年後…』にて、アーロン・テイラー=ジョンソンやレイフ・ファインズらとともに新キャストとして加入するカマー。劇中で息子スパイクを育てる母であり、生存者のイスラ役を演じるカマーは「感染者を演じているスタント・パフォーマーについて言えるのは、彼らは私たちのためにまったくスピードを落としてくれないということです」と、撮影現場が相当ハードだったと言及している。
「彼らが追いかけてくるんです。本当に命懸けで走っていると感じる瞬間がいくつもありました。」
ゾンビ映画と一口に言っても、そのタイプは様々。ジョージ・A・ロメロ監督による『ゾンビ』(1978)や人気シリーズ「ウォーキング・デッド」に出てくるゾンビは動きがゆっくりしているが、『28日後…』シリーズのゾンビはスピードの速さではゾンビ映画屈指といって差し支えないだろう。事実、ボイルはその臨場感を高めるためにゾンビ役にアスリートを起用したほどだ。
カマーは『最後の決闘裁判』や『ザ・バイクライダーズ』(2024)でも、アクションというよりは表情や目線などの豊かな情感で魅せるタイプだが、ゾンビに追いかけられる恐怖からとにかく走りまくった模様。その頃、ボイルはアクションを撮影するのに夢中で、「僕はこういうのが大好きなんだ」と言っていたそう。
カマーが「どうして?」と尋ねるとボイルは「だってやり通すしかないから。ごまかすことはできない。観客について来てもらうためには、やり通すだけだから」と製作へのこだわりを語ったとカマーは振り返っている。
映画『28年後…』は2025年に全国公開予定。超スピードで追ってくるゾンビから、全力で逃げろ。
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Source:Empire Magazine