次期ジェームズ・ボンドは30代俳優の可能性あり?『007』プロデューサーが示唆

ダニエル・クレイグによるジェームズ・ボンドの最後の作品『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(2021)公開から1年が経った。次期ジェームズ・ボンドには誰が抜擢されるのか、多くのファンが関心を寄せているだろう。
『007 ムーンレイカー』(1979)からプロデュースに関わり続けているマイケル・G・ウィルソンは『007』映画公開60周年記念イベントで、30代の俳優を起用する可能性があることを仄めかした。
ロンドンでは10月5日の「ジェームズ・ボンド・デー」(1962年にシリーズ第1作の『007/ドクター・ノオ』が英国で公開された日)周辺『007』関連イベントが複数開催中。その1つ、‘In Conversation’に登壇したウィルソン。脚本家やキャスティングディレクター、俳優のロリー・キニアたちとともに、オーディションや撮影現場の裏話を語った。
ウィルソンは、『007』の制作会社MGMが2022年3月にAmazonに買収されたため、次回作からは全く新しい世界になるだろうと言及した上で「とはいえ、ボンドであることに変わりません」と強調している。
現段階ではキャスティングはスタートしていないというが、ウィルソンいわく「若い俳優は検討していない」とのこと。「過去には若い俳優を探してみようとしたのですが、ビジュアル化しようとするとうまくいきませんでした。ボンドはすでにベテランなのです。経験豊かで戦争にも行っているし、特殊部隊SASにいた経歴もある。高校を出たばかりの青年というわけにはいきません。ですから、30代が妥当かなと考えています」。
歴代ジェームズ・ボンドを演じた俳優がそれぞれ1作目に登場したときの年齢は、ショーン・コネリー が32歳、ジョージ・レーゼンビーが30歳、ロジャー・ムーアが45歳、ティモシー・ダルトンが 41歳、ピアース・ブロスナンが42歳、そしてダニエル・クレイグが38歳だ。(全て英国の公開年月を元に計算)平均38歳と考えると、少し若い次期ジェームズ・ボンドの誕生もあるかもしれない。
同じく『007』シリーズでプロデューサーを務めたバーバラ・ブロッコリも、次回作まではまだ少し時間が必要だと語っているが、待ちきれないのがファンとしての本音だ。新生『007』の動きから目が離せない。
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Source:Deadline