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2021年アカデミー賞、コロナ禍を受けて配信作品も一時対象に ─ 「録音賞」「音響編集賞」は統合へ

アカデミー賞
Photo by Prayitno https://www.flickr.com/photos/prayitnophotography/6883792695/

新型コロナウイルス(COVID-19)の影響を受けて、2021年(第93回)アカデミー賞のルールが一部変更されることがわかった。主催する米映画芸術科学アカデミーが発表した。

従来のアカデミー賞では、作品の選考基準として、米ロサンゼルスの映画館にて、1日3回以上の上映を7日連続で実施しなければならないという条件が設けられていた。しかし、2020年3月16日以降、ロサンゼルスの映画館が閉鎖されている状況を考慮して、映像配信サービスでの公開を余儀なくされてしまった作品であれば、今回に限り選考対象となることに。ただし、映像配信サービスでの公開から60日以内に、映画芸術科学アカデミーの会員限定向けのプラットフォームにて公開される必要があるほか、そのほかの選考基準すべてを満たしていることが求められる。

今回の変更はあくまでも暫定的な特別措置であり、映画館の営業再開後には、ふたたび従来通りのアカデミー賞の規定に準じて選考されていく。また映画館の再開後には、選考対象地域をロサンゼルスだけでなく、ニューヨークやシカゴ、マイアミなどにまで拡大する方針とのことだ。映画芸術科学アカデミーのデビッド・ルービン会長、ドーン・ハドソン氏は、選考基準の変更について、以下のように言及している。

「映画の魅力を最大限に体験するには、映画館での鑑賞以上の方法はないと信じています。その考えは現在も決して揺るぎません。しかしながら、COVID-19による歴史的悲劇に伴い、暫定的に特別措置を取ることを決断しました。我々は先の見えない状況の中で、映画芸術科学アカデミーの会員や同僚を支援します。観客がこれまで以上に映画の公開を望んでいる今、作品が観客に届けられること、および祝福されることの重要性を深く理解しております。」

また、第93回からは「録音賞」と「音響編集賞」が統合されることもあわせて発表された。「作曲賞」には、少なくとも60%がオリジナル楽曲であること、続編やシリーズ作品は少なくとも80%が完全新曲でなければならないとの条件も追加されている。

第93回アカデミー賞は2021年2月28日(現地時間)に開催予定。

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。

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