日活ヤクザ映画を『ザ・レイド』監督がリメイク、有名ハリウッド俳優出演で撮影完了

1967年に公開された日活配給のギャング映画『拳銃は俺のパスポート』がハリウッドでリメイクされる。制作はAmazon MGMで、実は撮影が終わったようだ。この“目立たない新作”が“UKはウェールズにてひっそりと撮影を終えた”と米Deadlineが伝えた。
監督は『ザ・レイド』シリーズなどで直感的なアクションを得意とするギャレス・エヴァンス。主演は「ギャング・オブ・ロンドン」(2020-)のショペ・ディリス。共演には『レザボア・ドッグス』(1992)などタランティーノ作品の常連で、「ライ・トゥ・ミー 嘘は真実を語る」(2009 – 2011)や『インクレディブル・ハルク』(2008)のティム・ロス、『トランスフォーマー/ロストエイジ』(2014)、『シング・ストリート 未来へのうた』(2016)『ミッドサマー』(2019)のジャック・レイナー、おなじく『シング・ストリート』や『ボヘミアン・ラプソディ』(2018)のルーシー・ボイントン。
『拳銃は俺のパスポート』は野村孝監督、宍戸錠主演のヤクザ/ギャング作品。アメリカン・ノワールの語法を日本で体現したハードボイルド作品だ。“横浜の二大勢力である大田原組と島津組。大田原から島津暗殺を依頼された殺し屋の上村(宍戸錠)が相棒の塩崎(ジェリー藤尾)と共に横浜に現われた。綿密な計画と確かな腕を持つ上村は、無難に島津を射殺し高飛びしようとするが、島津組に捕まりそうになり、なんとか大田原組傘下の津川組に逃げ込んだ。ある日、上村は渚館のウェイトレスである美奈と出会い、上村は次第に彼女の暗い面影に惹かれていった・・・。”
リメイク版では、1978年のデトロイトを舞台に、ギャングのボスを暗殺した後に逃亡するベトナム帰還兵の殺し屋コルトを描く。
製作総指揮には日本から西村信次郎も参加。脚本はエヴァンスとともに『ハボック』(2025)も執筆したクリス・ウェッブ。
エヴァンスは『拳銃は俺のパスポート』について「初めて観た時から、その大胆なジャンル融合に惚れ込みました」とコメント。「フィルム・ノワールとマカロニ・ウエスタンの要素が魅力的に融合されており、これをすぐに私の次なる長編作品にしたいと決めました」。
続くエヴァンスのコメントによれば、本作は「リメイク」というよりも「再解釈」に近いという。「クリス・ウェッブの傑出したノワール色溢れる脚本は、オリジナルの核となるテーマを取り上げ、その上に物語の象徴的なキャラクターたちに、深く根付いたジャンルの影響を保ちながらも、より感情的な重みを与えています」。
公開時期などは不明。日本の作品が題材とあって、国内配給にも期待したいところ。続報を待とう。
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Source:Deadline