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「アメリカン・クライム・ストーリー」新シーズン、「ゆっくり着実に」進行中 ─ クリントン元大統領の不倫スキャンダル描く

ビル・クリントン モニカ・ルインスキー
Clinton White House https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Bill_Clinton_and_Monica_Lewinsky_on_February_28,_1997_A3e06420664168d9466c84c3e31ccc2f.jpg

アメリカの実在事件をハイクオリティな脚本・演出で映像化するドラマシリーズ「アメリカン・クライム・ストーリー」(2016-)第3シーズンの製作が進行中だ。題材となるのは、1998年に起こったビル・クリントン元アメリカ大統領の不倫スキャンダル。発表直後から各所で注目を集めている第3シーズンの進捗状況について、「glee/グリー」(2009-2015)などで知られるプロデューサー、ライアン・マーフィーが米Colliderにて明かしている。

当初、本作の撮影は2020年2月の開始が見込まれていた。しかし、キャストの都合とマーフィーの判断により、製作・放送の米FXが延期を発表。同社会長のジョン・ランドグラフ氏は「個人的には、どんなに時間がかかっても、テレビ放送で素晴らしいシーズンを見ることに興味がある」と述べていた。今回、マーフィーも同じ意向を示しており、現在の脚本について「素晴らしいですよ。今回の場合は、“ゆっくり着実にやれば、競走に勝つ”ということです」と質を重視した取り組みに励んでいることを明かした。「(第3シーズンの)製作を急いではいません。ただ良いものになってほしいんですよ。」

第3シーズンについて、「とてもアメリカ的、かつ深みのある物語が必要とされるがゆえに、脚本を書くことはかなりハード」だとマーフィーは述べている。物語は、クリントン元大統領の不倫相手としてマスコミに取り沙汰された女性モニカ・ルインスキーの視点から、“スキャンダルや政争に巻き込まれた女性たちの、これまで見過ごされてきた側面”を描くものになるという。マーフィーは作品への意気込みを以下のように語っている。

「当時、モニカ・ルインスキーに起きた物語を世界に向けて伝えられることにとてもワクワクしています。彼女には、自分の物語を自分の望む伝え方で語る資格があると思うんです。彼女に起きた事に、みなさんは驚愕するでしょうし、それが重要なことだと思います。私は彼女が人として大好きですし、大切に思っていますね。」

 第3シーズンでは、弁護士・作家のジェフリー・トゥービン氏による1999年のノンフィクション作品を原案に、劇作家のサラ・バージェスが脚本を執筆。クリントン元大統領を『ジェミニマン』(2019)のクライヴ・オーウェン、モニカ・ルインスキーを『レディ・バード』(2016)のビーニー・フェルドスタインが演じるほか、共演者には『ミスター・ガラス』(2019)のサラ・ポールソン、「マスターズ・オブ・セックス」(2013-2016)のアナリー・アシュフォード、『ライオンキング』(2019)のビリー・アイクナーが名を連ねている。なお、撮影の延期に伴って、2020年9月27日と告知されていた米国での放送開始も見送られており、新たな放送開始日は不明である。

「アメリカン・クライム・ストーリー」は、各シーズンでそれぞれ独立した物語を描いてきた。第1シーズン「O・J・シンプソン事件」(2016)では元フットボール選手のO・J・シンプソンが殺人容疑で逮捕された事件と裁判が、第2シーズン「ヴェルサーチ暗殺」(2018)ではファッションブランド・ヴェルサーチ創業者の暗殺事件が鮮明に蘇り、両シーズンとも批評家や視聴者の絶賛を受けている。

Source: Collider(1,2

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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