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アダム・ドライバー、カイロ・レン再演は「考えていない」 ─ 『スター・ウォーズ』新3部作、一番の願いは「カイロを人間として演じたかった」

アダム・ドライバー adam driver
Photo by Dick Thomas Johnson https://www.flickr.com/photos/31029865@N06/27163437599/ Remixed by THE RIVER

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明けをもって、2015年『フォースの覚醒』に始まった『スター・ウォーズ』新3部作は幕を閉じた。新たな主人公レイの物語を描いた3部作で、“もうひとりの主人公”であり悪役を務めたのが、カイロ・レン役のアダム・ドライバー。いまや映画界でもっとも注目を集める俳優のひとりだ。

この記事には、映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』のネタバレと捉えうる内容が含まれています。

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け ワールドプレミア 米ロサンゼルス
(C) 2019 and TM Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.

2013年から2019年までの『スター・ウォーズ』体験を、アダムはどのように捉えているのか。仏Le Matinのインタビューにて、アダムは「『スター・ウォーズ』は6年間のキャリアの象徴」だと述べ、3部作を振り返って「一番の願いは、カイロを機械ではなく人間として演じること。たとえ恐ろしい決断をするときでも、彼に同情をおぼえられるように努めました」と語っている。

「ただ単に強くて悪いヤツというだけの人物ではありませんから、カイロのことは疑いをもって描かなくてはなりません。多くは語りませんが、『スカイウォーカーの夜明け』には、これが恐ろしいカイロ・レンなのかと思えるようなシーンもあります。ある意味で、彼にも囚人のようなところがあります。僕にとって大切だったのは、マスクの下に隠れているものを見せることでした。」

3部作にまたがるカイロ・レンの物語を生み出したのが、『フォースの覚醒』『スカイウォーカーの夜明け』の脚本・監督を担当したJ・J・エイブラムス。アダムは細部をすべて把握してはいなかったものの、カイロの展開については事前に知らされていたとのこと。ルーカスフィルムは新3部作のストーリーを事前に決めていなかったとされるが、スカイウォーカーの血を継ぐカイロの物語だけはあらかじめ固めていたのかもしれない。ただし、アダムはこのようにも述べている。

「(『スカイウォーカーの夜明け』で)カイロに起こることは面白かったですね。いろんなツイストがあって、それは僕自身も予想していませんでしたから。シリーズに出たり、ひとつの役柄を何年間も演じていると、その途中で脚本家の発見したアイデアが入ってくることがあります。今回もそういうことでしょう。J・Jには驚かされましたし、最終的な結末にみなさんも驚いてもらえればと思います。」

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け
(C) 2019 and TM Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.

現在、アダムは『スカイウォーカーの夜明け』のほか、Amazon Studios作品『ザ・レポート』、Netflix作品『マリッジ・ストーリー』の配信が開始されたばかり。日本では、鬼才テリー・ギリアムの最新作『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』(2020年1月24日公開)も控えている。今後さらなる活躍が期待されるが、ふたたび『スター・ウォーズ』に戻ってきてカイロ・レンを演じる可能性はあるのだろうか?

「そのことはまったく考えていません。この経験は僕のキャリアにとってハイライトのひとつであり続けると思いますが、別の冒険を強く望んでいるんです。」

インタビューの中で、アダムは「2020年になるまで姿を消したい。まったく違うプロジェクトのオファーをもらえるよう、忘れられたいんです」と述べ、「映画館とか、『スター・ウォーズ』という名前の出る場所は避けます」と笑った。アダムは自分自身に注目が集まることを避けたがっており、ハリウッドのスター・システムからも逃れたいと考えているという。

「『スター・ウォーズ』のようなシリーズのファンの方々は、参加している俳優たちに会うとうれしいものですよね。だけど、そうすると僕のプライベートが確実に犠牲になってしまう。(元アメリカ海兵隊員という)軍でのバックグラウンドが僕を制御してくれているし、仕事においても、日常においても、自分の選択の支えになっていると思います。」

ちなみにアダムの2020年は、『マリッジ・ストーリー』など複数のプロジェクトの宣伝のため、数々のイベントに参加するところから始まるそう。どの出演作品でも鮮烈な印象と確かな演技を見せるアダムである、来たる賞レースでの成果にも注目したい。

映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』は2019年12月20日(金)より公開中

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Source: Le Matin

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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