「アドレセンス」が「ストレンジャー・シングス4」超えてNetflix英語シリーズ歴代2位に ─ わずか全4話、有名スター出演なしの快挙

イギリス発のリミテッドシリーズ「アドレセンス」が、Netflixの英語シリーズとして歴代2位の視聴記録を達成した。わずか全4話の新作ながら、人気ドラマ「ストレンジャー・シングス4」の記録を塗り替える快挙となった。
米Varietyによると、「アドレセンス」は2025年3月12日の配信開始から80日間で、累計1億4,120万の視聴を記録。Netflixでは配信開始から91日間の視聴回数をもとに「歴代人気ランキング」を算出しており、本作には集計期間があと10日ほど残されているため、今後さらに数字を伸ばす可能性が高い。

英語シリーズの歴代ランキング1位は、2023年にシーズン1が配信された「ウェンズデー」で、視聴回数は2億5,210万回にのぼる。これまで2位に位置していた「ストレンジャー・シングス4」は1億4,070回を記録していたが、今回の更新で順位を一つ繰り下げた。ちなみに、非英語作品も含めた全体ランキングでは、韓国ドラマ「イカゲーム」シーズン1が2億6,520万回という驚異的な数字で首位に君臨している。
全4話という短さで有名スターの出演もない本作が、この快挙を成し遂げたことは特筆すべきだろう。物語は、13歳の少年ジェイミー・ミラーがクラスメイトの少女を殺害した疑いで逮捕される衝撃展開から始まり、ミラー家の人生が一変する様子を描き出していく。
本作は全編ワンカット撮影でも話題となり、その挑戦的なアプローチによって強烈なリアリティや緊張感を演出。さらに、現代のインターネット文化に潜むインセル(不本意な禁欲主義者)や女性蔑視といった問題にも鋭く切り込んでおり、一般的な犯罪ドラマとは一線を画す作品に仕上がっている。
脚本を手がけるのは、ジェイミーの父親役で出演もするスティーヴン・グレアムと、舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』などのジャック・ソーン。監督は、同じくワンカット撮影された映画『ボイリング・ポイント/沸騰』のフィリップ・バランティーニが務めている。
「アドレセンス」はNetflixで配信中。
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Source:Variety